映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】スターリングラード(2000)

2000年。

ジュード・ロウエド・ハリスレイチェル・ワイズ

 

第二次大戦のスターリングラード市街地戦を舞台とした戦争映画です。

 

のっけからいかにも制作費がかかってそうな迫力ある地獄絵図が描かれつかみはいい感じです。

ジュード・ロウは実在したソ連の伝説的スナイパー、ヴァシリ・ザイツェフを演じています。髪の毛もありイケメンです。

 

いろいろな戦争映画がありますが今作はスナイパーもの、いわゆるエイムしてキルするようなものです。FPSのように走り回って・・・というんじゃなく敵味方それぞれが別の建物内のどこかにいて時間をかけて隙きみせたらBAN!みたいな感じです。

 

籠城みたいな感じですがその間にも上から空軍による爆撃があるので我慢比べみたいなことにも。そのプレッシャーに耐えきれず逃げようとしたら主人公と同じくらい頭脳明晰で神エイム能力を持つエド・ハリスに頭撃ち抜かれます。これで女性兵士が死にました。

 

主人公もまた神エイム能力の持ち主で互いに互いを殺そうと頭脳戦、心理戦、実戦が両者の間で何ラウンドと繰り広げられます。

戦争映画なんですが、スナイパー映画という印象を持ちました。

 

しかし終盤は戦争の凄惨さ非情さが色濃くなっていき、ラスボスがスパイをしていた子供(結構出番あり)を吊るして餌にして主人公たちをおびき寄せようとしたり、ヒロインが一瞬で致命傷(正直死んだかと思いました)を受けたり命がめちゃめちゃ軽くなって戦争が持つ数多くの人命を一瞬でゴミにするみたいな面を見せて背筋がゾッとしました(実際にスターリングラード市街地戦で相当な死者数が出た模様です)。

 

最後は不幸中の幸いのような感じのエンドでしたが、正直子供を餌にしたりヒロインがえ?何が起こったの?と把握できないくらい高速で肉塊になった(と思った)り所々ぞっとしたりぎょっとする殺傷力あるシーンがリアルで良かったと思います。