2007年。
フランク・ダラボン監督、Sキング原作。
霧から生まれた?謎の生物によりスーパーマーケットに閉じ込められる話です。
霧、魔獣ということからゲームのサイレントヒル、FF9なんかを思い出します。私自身この映画は6年前に一度見ていてその時の記憶は霧がかっていましたが、見ていくうちにああこんな宗教ババアいたなとかああこの人最後に出てくるよねみたいにだんだん思い出していきました。
初見のときに最も驚いたのが終盤でめちゃくちゃでかいゴジラみたいな巨大生物が出てくるところで相当な衝撃を受けましたのでそのシーンだけやけに記憶に残っていました。
もうそこからは記憶がどんどん蘇っていきついに結末まで完全に思い出してしまいセルフネタバレ状態になってしまいました。
最後は鬱エンドと言われているそうですが個人的にはそんな悲壮感なく終わったなぁというのが2回目の感想です。
初見の時は放心状態というかポカンとなった覚えがあります。
今回悲壮感がそんなにないと思ったのは例の巨大すぎる怪物がひとつにあったんじゃないかと思います。あそこは衝撃とともに現実感が崩壊するレベルの絶望なので、ある意味フィクション感がMAXになる瞬間でもあります。
そのままラストの悲劇に繋がっていくわけですが、その悲劇が起こり、主人公が絶叫するラストシーンの後に私にはクランクアップ、撮影終了、お疲れ様の図が見えました。
あの怪物&2度目の視聴というのがいい具合に没入感を消してくれて逆にフィクションとしてよくできてんな~という感嘆の念すら抱くことができました。
衝撃の終盤もさることながら、スーパーマーケット内の人物模様も実にいいんですよね。宗教ババアはこの作品になくてはならない必須の人物で中盤の盛り上げに多大なる貢献をしていました。兵士を生贄に差し出すシーンはまさに真骨頂。素晴らしい。
アクションパートも、黒人弁護士を送り出すときにロープを巻き付けるところもワクワクしましたし、おばあさん先生と脳筋系オヤジのジジババコンビが大活躍するのもグッドです。
最後に最初にサクッと逃げた人がノーダメで子供まで助かる一方で主人公はあんなに頑張っていたのにすべてが空回りで結局あんなになってしまったという対比も運やタイミングでそうなることもあるんじゃないかというリアルさがあったりと書きたいこと誰かと語りたいことがたくさんでてきそうな映画でもあります。
というのが6年ぶり2回目のミストを見た私の感想です。