2018年。
映画の中の登場人物が現実世界に出てくるお話です。
どこかで見たような映画の成分がたっぷり詰まってます。まずはローマの休日(1953)、それからピカッと光って映画の中の登場人物である綾瀬はるかが現実に来るとこはBTTF(1985)っぽいです。
メインの元ネタはカイロの紫のバラ(1985)であろうかと思います。出てくる人物に男女の差異はあれどまんまですし。主人公坂口がスクリーンの住人である綾瀬に最初っからベタぼれというのも同じです。
坂口の役柄や映画館が舞台というのはニュー・シネマ・パラダイス(1988)を彷彿とさせます。
触れたら綾瀬が消滅するというのも元ネタがありそうです。
口が悪い綾瀬ですが最終的に坂口と結ばれますがその過程で本田翼が綾瀬のライバル的な感じで出てきますが空気読んで退いてしまったため思ったより場は荒れませんでした。
終盤の展開はカイロ~と違いハッピーエンド的な流れに。そしてまさかの展開に。という流れです。
感想としてはう~んという感じでしょうか。作為的なものを感じちゃいました。感動しろしろみたいなそういう作為を。でも大衆が好みそうな展開であると思います。
あの二人は50年くらい互いに触れずにやってきたというのも現実味がありませんし(うっかり触ってとっくに消えてそう)夫の死に際も相変わらずの口調でえ~50年くらいともに過ごしてきたのにまだその口調~と思っちゃいました。おそらく素直に感動する際に邪魔でしかない感情やツッコミなんですけどそういうノイズが入ってるってことはあまりこの映画の世界観に浸れなかったんだと思います。
最後夫婦仲良く昇天するところは君に読む物語(2004)を思い出し、ラストシーンはタイタニック(1997)の最後を思い出しました。
キャストでは綾瀬はるかがう~んという感じでした。綾瀬はるかはCM等では沢山見るものの女優業をしているところを見たのはかなり久しぶりだったかもしれません。
久しぶりに彼女の演技を見て正直演技そんなにうまいか?という疑問が頭に浮かびました。私には棒気味の演技に見えました。本田翼も同様に。
ストーリーは過去の名作の寄せ集めという印象でオリジナリティは感じられませんでした。
あとなぜか女性ウケしそうな映画だなぁとも思いました。