映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】スティーヴン・キング/地下室の悪夢(1990)

1990年。

 

ねずみだらけの地下室を掃除することになった従業員が地下室に潜む怪物に襲われていく・・・という映画です。

 

後半から地下室パートになりそれまでは割と退屈です。

 

この映画で一番キャラ立ちしていたのは頭がいかれちまっている社長です。当初からクソな感じでしたが地下室で怪物退治になってから本性がだんだん顕になっていきます。

ただなんかキャラがぶれています。従業員に対しての行動が一貫しません。

見捨てたり、助けたり、襲いかかったりと気分なのか彼の中の従業員に対するヘイト値に応じて行動を変えるのか知りませんが何しでかすかわからない感がこれまたいかれ度をアップしています。

 

顔に黒いものを塗りたくってからは更に凶暴化。アドレナリンの出方がおかしいのか躯の山に埋まってるところを助け出してくれた主人公とヒロインに急に襲いかかり、挙句の果てにヒロインを殺してしまいます。そうヒロインは最後に主人公と一緒にミッションをクリアするわけでもなく、怪物に食べられるでもなく、流れ弾的に犠牲になるわけでなくイカれた上司に殺されてしまうのです。

 

そのいかれ社長は多分怪物絶対殺すマンになっていましたが、普通にいいとこなく食われてしまいます。

ラストは唯一生き残った主人公と怪物の一騎打ちとなりますが、空き缶をパチンコのように飛ばすアレで仕留めます。これを外したら死ぬみたいな一撃はあっさり決まりミンチマシーンに怪物を入れて殺しますけど、もうちょっと焦らせてほしかったです。最後の一投なのに外れてしまう・・・そこからの!みたいなのがなく物足りなかったです。

 

ストーリーもキャラも全体的に微妙な出来でもうちょっとなんとかならなかったのか?と思うパニック映画でした。