1978年。
ウォルター・ヒル監督。
トランスポーターのステイサムのような仕事をしている人が金に振り回される話です。
まず役名が適当です。主人公はドライバー、ヒロインはプレイヤーとか。メガネなんてのもいます。
この映画はストーリーはまぁまぁですが、何よりの見どころは迫力あるカーチェイスシーンですね。
ワイルドスピード、トランスポーターを始めとするカーアクションは割と見てきたつもりですが、この映画のカーアクションはやばいっすね。
まず、CGなしで実際に車を走らせているというので迫力がダンチです。にも関わらずいつ事故ってもおかしくないくらいのことを平然と画面の中でやっています。下手したら死人が出るレベル。そういう舞台裏まで含めると昔の映画にはかなわないなと思います。
そのカーチェイスのシーンですがカメラワークも絶妙でほんと見ていて飽きません。飽きないというかもっと見ていたいとすら思いました。カーチェイス中に無駄にしゃべらないのもいいですね。今の映画だときゃっきゃわっわとうるさいですし。しかもBGMすらありません。ただそこに有るのは走行音、エンジン音、激突オンのみ・・・みたいな感じです。
クライマックスでのカーチェイスの後に倉庫内で車に乗りながら両車がそろりそろりとステルス的な動きをするシーンは斬新でした。普通車から降りて自分の足でそういうことするのが通例ですし。
ラストは今までのは一体何だったんだ的なものがあり、もうちょっと余韻がほしいなとも思いましたが、カーアクションの質は極上のもので結構楽しめました。