2006年。
怪我をして入院中の男と少女のやり取りを描くファンタジックな映画です。
男が少女にお伽噺をします。
時折話が中断され現実パートに戻ります。
話が進んでいくにつれて現実とお伽噺の境目が曖昧になるような演出になっていき、最後にお伽噺の元ネタと男の正体がわかるという流れになっています。
テーマは「落下」ですかね。
劇中至るところで落下するシーンが挿入されます。
この映画ではお伽噺の内容が結構楽しく、少女の言う通り確かに先が気になります。
お伽噺の世界観もいい感じ。セットもまた凝っていて映像美もすごいです。
一度見ただけではすべてを掬いきれていない感がすごくラストも分かる人はより分かるというような感じなのでなんというかかゆいところに手が届かない感がありますが、それでもこの作品の独自性や芸術的価値の片鱗は十分に感じられました。
一見の価値はあるかと思います。