2009年。
出演者はリチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードル、ウェズリー・スナイプスと出演者はなかなか豪華です。
メインはギア、ホーク、チードルの3人。いずれも警官です。
初老の引退間際のやる気の無い警官役をギア、家族の体調を回復させるために引っ越しが必要、でもカネがない比較的若い警官をホーク、悪い組織に潜入捜査、でもボス(スナイプス)には大変な恩義を感じているという警官をチードルが演じています。
この3人は全く接点がなく終盤まで交互に3人の物語が展開され、運命に導かれるように最後に一つの場所に集まるという感じになっています。
お三方の行き着く先は悪の巣窟の公営住宅。
好奇心&失われていた警官の血をふり絞るギア、カネに頭が汚染されてしまったホーク、親友を殺されてプッツンしたチードルが悪の巣窟に向かいます。
さてどうなるか?というような流れです。
感想は、素材を余り活かすことが出来なかった映画、というものです。
終盤まで割と丁寧に描かれていてなかなか好印象だっただけにクライマックスで爆発できなかったというのはどうにも消化不良を感じざるを得ません。クロッシングというわりにはクロスしてスルーといった感じで3人は直接出会わずそれぞれの目的を達成したり失敗して命を落としたりします。
なのでえ?ちょっと近づいただけじゃんと思ってしまいました。
ギアのパートのボス戦で相手を結束バンドで絞め殺すという妙技が見れたのは意外な収穫でした。今まで見た記憶がない殺し方だったので。
なんか惜しいな・・・という映画でした。