1994年。
舞台はコンピューター関連企業。1人の優秀な社員が主人公。マイケル・ダグラスが演じています。妻は弁護士、娘にも恵まれ家族中は良好。昇進も約束され、幸せの絶頂でした。しかしそこに10年前の元カノである悪女デミ・ムーアにセクハラトラップを仕掛けられて窮地に立たされます。
しかし差出人不明の見えない助っ人のメールによって次第に劣勢な状況を好転させていく・・・という流れです。
感想はまず、時代が古いなぁというのがあります。高性能なCDドライブが云々言っている時代。モニターもCRTですし、出てくる用語にも懐かしさを感じます。ガジェット的な面でもDVDやUSBメモリもまだ出てこないような時代です。
そんな時代に作られた映画なんですが、コンピューターを使った演出はめっちゃ頑張っています。
正直拙いにも程があるというレベルなんですがどうしても入れ込みたいというのが伝わってくるシーンが後半に用意されています。思わず苦笑してしまいましたが、ウケ狙いで挿入したシーンではないことは伝わってきます。
ストーリー面ではハニトラにやられた男性が無実を晴らすために奔走するというもので、セクハラがひとつのテーマになっているため生々しい会話が飛び交いますので親子での視聴は厳しいでしょう。
展開的には決定的な証拠により最悪の窮地を脱するものの完璧には勝っていないという状況。そこから完全勝利へと繋がっていくという逆転要素があるため爽快感はあります。
映像面がしょぼかったためストーリーにも余り期待はしていなかったんですが、ラストに助っ人の正体がそれとなく明かされ、その人物の別の思惑も明らかになりそれがなるほどと思わせるものだったので、脚本いいなと素直に思いました。
意外と良かったです。