2020年。
佐藤健主演。
るろうに剣心映画の第4弾。
原作でいうところの雪代縁が出てくる人誅編を最後まで描いています。
例によって各キャラが対決する相手だったりシチューエーションだったり舞台だったりが違いますが、基本的には人誅編のダイジェスト的な感じで進んでいきます。
気球で急襲したりするシーンもあります。
今回はレギュラーメンバーの薫とか弥彦が空気。左之助も縁に肉弾戦でボロ負けするという噛ませ犬になっていて番神とタイマンすらさせてもらえないくらい冷遇されていました。このバージョンの左之助は二重の極みを覚えておらずやたらタフなことくらいしか個性がないためこうなってしまったんでしょうかね。
途中で四乃森蒼紫(公開が遅れた原因の人が演じてる)や操が出てきますが、四乃森蒼紫は途中で爆破されてその後どうなったんかなぁと思ってみてました。その分操がめちゃめちゃ活躍していて原作でいうところの腕が伸びる的な感じの人をタイマンで倒していました。
外印が登場せず薫のニセ死体を見て剣心がふぬけになってそっから立ち上がるみたいなシーンはありません。あと、働きたくないでござるで有名な刀持ったまま縁にグーパンのシーンもありません。
見た目が一緒、武器が違う4つ子みたいな個性のないキャラクターは削除、それらをまとめる中国人マフィアは結構活躍していました。
原作にはない宗次郎との共闘のシーンは原作以上にジャンプ漫画やっていてOKです。その後どうなったのかははしょられてましたが。
縁役の真剣佑さんは割と良かったです。原作では薄ら笑いを浮かべてサイコっぽかった縁ですが、このバージョンの縁は割とシリアスでしたが、違和感嫌悪感は感じられません。
最後にオープンになる鍛え抜かれた筋肉も強さに説得力をもたせていて良し(それまでは縁というか銀魂の銀さんみたいな出で立ちでしたが)。
ちなみに狂経脈でパワーアップ、究極の納刀術でもとに戻すとかいうのはないです。虎伏絶刀勢、なんとか刀勢とか名乗りはしないものの、縁のアクロバティックな刀と武術の融合はいかんなく落とし込まれていてワイヤーを使った殺陣は相変わらず見どころです。
原作に出てくる巴ゆかりの老人は出てこないものの原作には割と忠実でした。
藤原竜也の志々雄真実より個人的には良かったです。
追憶編に相当する部分はダイジェスト的であり、巴がなんであんなことになったのかは描かれていません。
この部分はビギニングでやるんでしょうね。
有村架純の巴は思ったより良かったです。出番こそ少なかったですが。輪郭が隠れているとやっぱり可愛いですね彼女は。
ちなみに弥彦の元服のくだりはなく、縁との一見は落着という感じの終わり方でした。
志々雄編は2部作でやや冗長で無駄じゃね?というシーンがあったという印象でしたが、こちらのFINALは2時間ちょっとにコンパクトに人誅編が詰め込まれていて見やすかったです。