2015年。
ライアン・レイノルズ主演。
病で老い先短い老人が怪しげなバイオ会社により若者に(別人)。
薬を飲まないと記憶が消えます。
薬をうっかり飲むのを忘れた日、身の覚えのない記憶が。
”体”についてはバイオ技術で作られた新しい人間と聞かされていたのにこりゃおかしい。
副作用と説明されるも消えない疑念。主人公は動き出す・・・そして思いも寄らない事実が判明する、という流れです。
感想はなかなか良かったです。中盤に先が見たくなるような伏線が貼られます(ただ回収は早い)。
薬を飲まないと自身の記憶が消えていく(元の人間の記憶が結果的に戻る)という設定が良かったです。
ただ、この設定が明らかになった瞬間に最後のオチが読めてしまったのがちょっと残念です。
不仲のまま死別(娘から見るとそうなる)した娘さんとのエピソードが薄く、最後の手紙がそんなに感動できなかったのでもうちょっと描いたほうがよかったのかなと思いますが、あまりくどく描くとテンポを阻害したり、テーマがぶれたりする危険性があるので、このへんが落とし所っぽい気も。他に描くべきテーマがいっぱいある映画ですし。
オチが丸わかりで大元の謎が解けてからは面白さは失速した気はしますが、サドンリーなアクションやドンパチも割とよく、総合的にはなかなかおもしろかったです。