映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ナイトクローラー(2014)

2014年。

ジェイク・ジレンホール主演。

 

パパラッチの才能に目覚めたサイコパスがどんどん出世していくというストーリーです。

 

感想は普通に面白かったです。

同業者が電柱に正面衝突した事故、アシスタントが調子こき出したあたりからこのアシスタントがどうなるかは読めました。ただ、最後この主人公に天罰が下るのか?が見ものでしたが、ああなりましたね。はぁ。

 

ただ、ニュースに使う映像が日本のニュースと比べるとグロすぎというか、やりすぎというか・・・あと、警察より先に現場に入って撮影したのを使いまくるとか問題にならんの?とか、警察は主人公に目撃者として事情聴取しないの?とか色々疑問が浮かびましたが、まぁそういう世界観なんだと思って見させるくらい引き込む力があります。

 

この吸引力がない映画だと粗が目立って没入できない問題とかが起こるんですが、強引に引き込む力があれば粗は割とどうでもよくなるんですよね。この映画はこのタイプでした。

 

中盤の強盗殺人の屋敷に入るシーンもいいですね。犯人にもしかしたら見つかるんじゃ・・・とか犯人の残党がもしかしたらいるんじゃ・・・だったり、警察に見つかったらまずいことになる・・・というような主人公に対するリスクが予想以上の緊迫感を演出しています。

 

ただ、証拠映像を撮影しているだけなのに異様に緊迫感があります。終盤のレストランでのところも似たような緊迫感があります。

 

調子乗り出したアシスタントをどう処分するのか、おばちゃんとの関係はどうなるのか、最後は天誅が下るのか、というような展開も気になるし(おばちゃんは割とどうでもいいけど)それに納得行く答えを出す脚本もグッドです。アシスタントをひっかけて、死に際を撮影するというのも、同業者に中盤でそうしたという伏線があって、めっちゃアイロニーだなぁとクズすぎる主人公に感心すらしてしまいました。

 

ジェイク・ジレンホールの演技もこれまたよく、ムカつきつつも、狂ってるので従ってしまう・・・みたいな気持ちにさせてこちらもグッドでした。

 

途中で飽きることなく最後まで見ることができましたが、後味は微妙に悪し、そんな映画でした。