映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】フェド・アップ(2014)

2014年

ドキュメンタリー映画

 

アメリカの食品業界が子どもたちを肥満にしている、これはあかん、だから変えていこう、ということを伝えようとしているドキュメンタリー映画です。

 

内容はスーパーサイズ・ミーと被っている部分が多いためか割とすんなり入ってきました。

政治、食品業界との癒着、利権、ロビー活動・・・あたりがキーワードです。

赤ん坊の頃から洗脳していく・・・という食品業界の広告手法は怖いですね。

タバコ=砂糖たっぷりの加工食品とまで言っています。

 

結局は自分の体は自分でしか守れないので、自分でそういう体に悪いものを食べないで体にいいものを食う、ということになるんですが、それだとふ~んとなってしまうためか、この映画では大人よりもどちらかというと子どもたちの健康をメインテーマにしています。

 

まだ未熟で判断能力も知識も経験もない子供の肥満問題を主軸にしていて、肥満で悩む以上、手術を受けざるを得ないところまで追い詰められた子供まで出てきて現状を吐露しています。

スーパーサイズ・ミーは自分の体で実験するという点で個性を出していましたが、こっちは子供重視という個性があります。

 

あと落ちが切ないというか現実的というか。

ブレンディは5週間、健康的な食生活を送り12キロの減量に成功、更に23キロの減量を目指している・・・の後に他の子供たちが変わった様子を紹介した後、またブレンディーのターンに戻ってきて、そして結局彼の体重は元に戻った・・・みたいな落ちが現実はそう簡単には変えられないという現在のアメリカ商品業界を変えるのが難しいというところとリンクしていてなかなかナイスな落ちだなと感心しました。

 

最近チョコレート食べすぎだから、ちょっと控えようかな・・・と思った映画でした。