2021年。
主人公は17歳の少女ゆい。毒親の父親から逃げるため家出をしている最中に東北の震災が。避難所で8歳の声の出ない少女と出会います。
この二人の少女を見ず知らずのおばあさんが助け、家に住まわせます。
人を信用できないゆいは最初やたらめったら優しくしてくれるおばあさんに対してなにか裏があるんじゃないか?と疑っていました。
ただ、ともに一家三人で暮らしているうちに、人となりがわかってきて、打ち解けていきます。
しかし、そんな平和も長くは続かず・・・みたいな感じです。
感想は、なんか細田守作品みたいだな・・・というものでした。
最初はトトロ的な感じなのかな?と思いましたが、カッパが出てきたあたりから雲行きが怪しくなっていきます。そしてクライマックスは細田守のバケモノの子みたいな世界観になってしまいました。
私はバケモノの子の後半部分があまり好きでないため、こちらの展開も同じく残念に映りました。
おばあさんがする何気ない話が後半の伏線になっているため、ちゃんと見ておいたほうが良かったですね。
前半はそういう伏線がちらほら貼られつつも、田舎のスローライフを描いているため正直退屈な感じは否めません。
中盤は千と千尋みたいな世界観になり、クライマックスは妖怪大戦争チックに・・・というのは前述のように微妙に映り、なんだか中途半端感が・・・。
最後はお決まりの町の人達の記憶が都合よく消えるといういままで幾度となく見たご都合主義。2021年の作品がゆえ、まだこのご都合主義な手法って使われてるんだとちょっと驚きました。
雰囲気は良いのは認めますが、個人的にはあまり合いませんでしたね。