2021年。
遠藤雄弥、津田寛治。
戦争映画。
最後の日本兵と呼ばれた実在の人物の伝記映画です。
3時間となかなかの長丁場でしたが、飽きることなく楽しめました。
主人公が若い頃を遠藤雄弥、中年時代を津田寛治が演じています。
前半はよくある戦争映画の構図。
後半は戦争が終わったにも関わらずそれがわからず派遣された現地で一人ぼっち(仲間がいたけど最終的にひとりぼっちになってしまう)で敵から逃げ回ってます。銃を片手に。そして最後は日本から来た若者に救われるというストーリー。
淡々としてどんでん返しのようなものもありません。
ただただ、硬派といった感じです。
でも前半のよくある感じの部分も割と緊張感があります。主人公がリーダーということでプライベート・ライアンみたいな感じです。
後半、二人になってからのサバイバルパートはどこかシュールでそれまでと雰囲気が少し変わります。
長年、極限状態で暮らしているため精神的におかしくなっているから表情もどこか違和感があります。演じている役者さんナイス演技。
後半に長年苦楽をともにした唯一残った部下があっけなく殺されてしまうところは結構きつかったです。
演者では小野田の若い頃を演じた遠藤さん、津田さんともに良かったです。
上官役のイッセー尾形さんも。
敵を殺すときのナイフの刺し方が日常の延長線上のようになんの演出もない刺し方だったので逆に生々しかったです。ブスリという効果音もなし。
若い頃パートで海岸で最後の部下と語らうシーンが印象に残りました。
かっちりした真面目な映画です。