【映画感想】ひまわりと子犬の7日間(2013)
2013年。
堺雅人主演。
犬系映画。
主人公は犬好きの保健所職員の堺雅人。職務の中には動物の殺処分も含まれています。
妻に先立たれ子供が二人います。
もうひとりの主人公は柴犬です。
老夫婦に育てられてましたけどいろいろあって野良犬に。
人間たちに雑に扱われ人間不信になり凶暴化します。でも老夫婦は大切に育てていたので根本的にはいい子です。
旅の最中に子供を産み、子連れオオカミならぬ子連れ犬という状態で保健所に引き取られ堺雅人と出会います。
ここで殺処分までのリミットが設定され1週間で里親を見つけようということになりますが・・・とこんな感じのストーリーです。
作品を見ている最中になんとなくですが、テーマが浅い感じがしたので、この映画は冷静な目であらを探す感じで見るのではなく、ただ感情の赴くままに細かい点には目を向けずエモーショナルに見ることにしました。
ラスト、結局里親は見つからず殺処分にされるということになっちゃいます。
それで結局一週間で犬に対して特別な情を持った主人公が自宅で引き取るということになります。
そこがなんか反則というかじゃあ最初から引き取りなよと思っちゃいました。
とはいえ、1週間で犬も心を開いて自宅に迎え入れる準備は整ったとも言えます。
ただ、それじゃあ1週間経ってもなつく目処がつかなかったら殺処分コースだったんじゃ・・・とも思っちゃいました。まぁそれだと救いようないんでそうはならないとは思いますが。
今回ひまわりは主人公たちの自宅に迎え入れられて殺処分は回避されました。
でもその一方で殺処分されてしまった命はいっぱいあります。
劇中で犬の殺処分問題について問題提起されますが、最終的に結構なご都合主義な感じで終わってしまったので、なんか薄いとか浅いという印象になってしまいました。
でもハッピーエンドですっきりしたいという人たちのニーズを満たすならこれはこれでいいんじゃないかと思います。
その証拠にそういう気持ちで見ていた私は最後に犬がなつくシーンでちょっと目頭が熱くなりました。
テーマ性とか深みとかを要求しなければこれはこれでいいんじゃないかと思いました。