1995年。
まともに見た記憶のない作品です。イメージとしては現代が舞台でなんとなく地味というのが見る前のイメージでした。
中学3年生の女の子・雫は、本を読むのが好きで図書館とかで本を借りてます。借りてくる本の図書カードに天沢聖司という先客がいることをある日発見します。誰なんだろう、きっと素敵な人に違いないというような感じに。
物語中盤になってから第一印象最悪の男の子がその天沢聖司だということがわかります。この頃には第一印象最悪からすでにいい感じになっていました。
実は最初から両思いみたいな感じだったことが判明します。天沢は雫のことが前々から気になって図書館で近くの席に座ったりなんかしちゃったこともあったそうで。
バイオリン職人を目指す天沢くんに対し、自分は何も夢がないことに若さゆえの焦りを感じ、執筆活動に没頭します。
産みの苦しみを知ることになりますが、精神的に一回り成長。
今はまだまだ荒削り、原石を磨くようにもっと勉強して高みを目指したい。
そのために高校に行くことを決めるというようなストーリーです。
子供の頃は全く興味のない作品でしたが、大人になってみるといい感じでした。
後半雫が病んでいく下りはストレスパートなのでややテンポがダレましたが、解放されると素敵なエンディングへ続く道が出現します。
個人的には青春恋物語というより、雫が一回り成長していく過程のほうがクローズアップされて見えたので、恋要素は二次的なものに感じられました。
リア充がどうのこうのというより、健全な関係に思えました。
天沢くんが飛行機で飛び立ってラストな感じかと思っていましたが、思ったより後半の雫の挑戦が長くてちょっとダレましたけど、見た後に見てよかったと思えた作品でした。