映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ドラゴンボールZ 復活の「F」(2015)

2015年。

ドラゴンボールの映画。

あの有名なフリーザが復活し、生まれて初めてトレーニングすることで強くなって帰ってきたみたいな感じです。

まぁお祭り映画みたいな感じですね。前回の神と神同様緊張感はないです。

 

感想は正直微妙でした。

原作のあの絶望感とは真逆。悟空の取り巻きとフリーザの取り巻きの戦いもつまらなかったんですけど、メインディッシュの悟空VSフリーザもなんか退屈でした。

 

展開の都合上悟空をピンチにさせる必要があるのはなんとなくわかります。

でも雑魚の光線銃で一撃というのは・・・。超サイヤ人ブルーから普通の状態に戻ってぶっ倒れてしまいました。

 

時間を巻き戻すやつが最もご都合主義でドラゴンボールじゃなかったらめちゃくちゃ叩かれてそうです。

時間を巻き戻した後のフリーザの雑に処理されっぷりも印象に残りました。まるでアンパンチで雑に処理されるバイキンマンのようでした。

 

フリーザの圧倒的強さ、絶望感、カリスマ性というようなプラスの面よりマイナス面である小悪党っぷりが全面に押し出されていたようにも思いました。

まぁ原作もそういうキャラっちゃキャラなんですけど、終始に渡り今回のフリーザはそんなに強くなかったということもあり、フリーザの持つ騙しうちとかの卑怯で嫌な面がクローズアップされた形に映ったのだと思います。

悟空とベジータの他にビルスウイスもいますし、どうやってもカリスマ性は期待できませんし、サル山の大将が関の山でした。

 

内容がフリーザ頼みでストーリーほぼほぼ皆無っていうのも不満でした。

 

【映画感想】名探偵コナン 黒鉄の魚影(2023)

2023年。

コナン映画。

 

全世界の防犯カメラ、老若認証と灰原の正体と居場所が黒の組織(ってかジン)にバレるかもしれない、それで視聴者はハラハラドキドキ的なのをテーマに制作されたんでしょうかね。

でもこの手パターンだと最終的に映画だからバレないってのが既定路線っていうのがわかっちゃってあまり機能しなくなってしまうように思います。

 

灰原はウォッカまでいっちゃいますが、所詮彼はジンの腰巾着なのでそこまでドキドキはしません。優秀な逆スパイの人もいますし。

でやっぱりジンと鉢合わせなんてことにはなりません。

 

今回のゲストボス的な立ち位置の黒の組織の人も同様に途中でコナン=工藤新一なことに組織初で気づきますけど、ジンに電話でそのことを後で会った時のお土産的な感じで口にしないまま爆発に巻き込まれて死にます。

彼が死なないとそのうち工藤新一がコナンであることにジンが気づいちゃいますので、このゲストキャラが物語終了までに死ぬことはもう視聴者にバレバレです。

そして雑に処理されてました。

 

後、終盤の灰原の脳内お花畑劇場がなんか気持ちが悪かったです。人工呼吸で私達キスしちゃったのよとか心の中で呟いたり、唐突に蘭にキスして、灰原経由の間接キス?みたいな事になってサブイボが立ちそうでした。

 

長いですがストーリー展開はミステリーよりアクションに舵を切っているため適当に肩肘張らずにスマホでもいじりながらでもついていけます。コナン劇場版はアクション比率のほうが多いので適当に見るにはやっぱりいいですね。

【映画感想】ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022)

2022年。

ファンタスティックビーストシリーズ三本目。

 

1と2はシリーズ一応見ていますが、基本的にあまり興味がなかったため内容は全然覚えていません。

ただ長かったのは覚えています。

ということで今回も例にもれず長いです。3時間くらいあります。

 

ジョニーデップだったグリンデルバルドさんが今回はマッツ・ミケルセンになっています。

でも私はこっちのほうが良かったような気がします。

このシリーズのジョニーデップはなんだか玉置浩二みたいであまり好きではありませんでした。

マッツ・ミケルセンは至って普通ないつものマッツミケルセンでへんてこな髪型とかはしていません。こっちのほうが個人的には好みです。

 

物語は10分で済むようなことを3時間に引き伸ばしているような感じなのでゆったりとしたペースで進んでいきます。

それはいいんですけど、グリンデルバルドが異様に執着していた動物を殺すという行為がなんか政治家がやってる裏工作みたいな感じでなんかダサかったです。

 

シリーズ最初でラスボス的な感じだったエズラ・ミラーも出てきますが、なんか微妙にいいやつになっていました。というか昔から根はいいやつだった印象がありますが、覚えてません。

 

主人公は正直空気であまり活躍していた印象がありません。FF12のヴァンみたいです。

また、シリーズ通してのヒロイン的な女性の出番が今回異様に低かったんですけどスケジュール的に合わないとかあったんですかね。

 

良かったのは見せ場のジュード・ロウマッツ・ミケルセンの魔法バトルですね。

いつも棒きれを振り回している図に対して茶番を見ているような感覚があったのですが、この二人のバトルは絵になっていて普通にカッコ良かったです。

渋いイケオジ同士の熾烈な戦いは中世の騎士同士の真剣勝負みたいな感じがありました。

 

とは言えその部分は3時間のうちのごく一部なので、全体的には静かな印象がある映画でした。

【映画感想】プリンセスと魔法のキス(2009)

2009年。

ディズニー映画。

 

正直展開は読めますがさすがディズニー期待を裏切りません。

こうなればいいのにという期待にちゃんと答えてくれて気持ちよくさせてくれます。

 

題名にもある通りキスシーンが頻繁に出てきますね。

 

危険な冒険をしていくうちに恋に落ちるというスピードのパターンです。

それをカエルでやってます。

プリンセスとキスをすると人間に戻るというルール設定もちゃんと最後にエビデンスをつけてました。

 

悪党が一人で召使いのハゲ以外はだいたいいい人というのも見やすいです。

正直最初っから適当に耳で流して聞いていたんで最後らへんに金髪の王女さま的な人が顔つきからして悪い人に見えました。

きっとこいつも悪人(主人公のライバル的存在)なのかと思いきや、いきなり主人公を祝福しだしてえ?と思い、冒頭から再度見直して見ましたが、ガッツリ親友でした。なんかすんません。

 

伏線を適度に張って細かく回収していったり、テンポもよく、ミュージカルパートも嫌悪感なく見られるでディズニーの安定性を感じさせる作品ですが、劇中の至るところにキスも散りばめられているため、親子で見ると気まずくなるというのあるのかな?いや、気にしすぎかな?なんてこともちょっと頭によぎりました。アメリカ人ならどってことないんでしょうけど。

 

話も複雑じゃないしわかりやすいので見やすいです。

私も一周目はながら見で見てましたがおおよその流れは把握できてましたし、ラストも良かったのでちょっと真面目に最初から見直しました。

ディズニー作品の万人向け度は異常というのを再確認しました。

【映画感想】スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021)

2021年。

ファーフロムホームからの続きです。

よくわかりませんが、ラストでエンドゲームを見たときのような雰囲気を感じたのでこれで完結編なんでしょうね。寂しさを感じるラスト。

 

感想はなんというか終始置いてけぼり感を感じるものでした。

”前提”を共有しているのが前提という感があり、新規はちょっとついてけない感じがするんじゃないかと思いました。

 

なんでこうなってるのかよくわからないというシーンが中盤から出てきて、だんだん終盤にかけてそれが強くなっていきます。

ドクター・ストレンジとの戦いとか映像CGはすごいです。確かに見ていてすごい映像を見ていてちょっとは感動しました。

ただ話はよくわかりませんでした。

 

トビー・マグワイア版、アンドリュー・ガーフィールド版は一応一回だけ見たことがありましたけど、思い入れは正直ありませんでした。なので大体忘れてます。見たのも結構前ですし。

 

キャストもおぼろげに覚えていましたので、ああ、多分みんな年取った同じ俳優さんなんだろうなと思って見てました。サーフィンみたいな人とか背中からタコみたいに機械の手を生やしている人とか。

 

そして後半にアンドリューガーフィールドトビー・マグワイアが別次元からくるというとんでも展開に。アンドリューガーフィールドはわかりましたが、トビー・マグワイアは最初誰かと思いました。普通のおっさんがきたのかと思っちゃいました。

 

ガーフィールドさんは終始なぜか哀愁のようなものを漂わせていました。

 

おばさんが敵にやられちゃって主人公が闇落ちみたいな感じになったりとなんかの漫画でみたような展開もあったり。

 

最後は映画のほうが一人で盛り上がっちゃっててそのノリについていけないというのが残念でした。

 

ただ、裏を返せば、昔から何回も擦り切れるほどスパイダーマンを見てきました!みたいなガチ勢にとっては珠玉でしょう。

新規ガン無視の既存ファンサービスをこれでもかというほど詰め込んだ作品だからです。

 

世代を越えた三代実写スパイダーマン揃い踏みというのはすごいインパクトだというのはわかります。

 

でも私みたいなにわか以下同然の属性が見るとちょっとついてけない感があり、う~んという作品でした。

【映画感想】名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022)

2022年。

コナン映画。

 

今回は爆弾魔と対決します。

警察学校組の過去編がいい感じでした。

キャラもアクションもいいですし、幼い頃の新一、蘭と萩原さんのエピソードもいいです。

松田さんは見た目もかっこよいし、神奈延年の声も好きなのでお気に入りです。

 

犯人はどうもパッとしませんでした。

まぁ劇場版はアクション成分強めなので推理パートはそんなもんですけど。

 

劇中で蘭が一瞬だけ見たメモの内容を正確に再現するというシーンにご都合主義を感じました。

このメモの内容が重要なヒントになりこれから起こる爆弾事件についてコナンがピンとくることになります。

 

最後は劇場版恒例で無駄にスケールが壮大になります。

内容自体そこまで複雑でないので、軽い感じで見られます。

悪くないですね。

【映画感想】バタリアン(1985)

1985年。

 

名前は聞いたことあるけど初めて見る作品です。

 

ノリはよく見るゾンビコメディのそれですが、こんな昔にすでに存在していたのが驚きです。

ゾンビは頭を潰しても動くし、何ならダッシュして襲ってきたりもします。

当時からしたらかなり斬新だったんじゃないかと思います。

 

ゾンビが無限湧きするサイクルにしても、どうやっても死なないゾンビを焼却炉で燃やした結果、大気中にゾンビ成分が舞い、それが雨に冷やされ地表に染み込み、土葬された死体を復活させるみたいなどこか天気を彷彿とさせるものがあります。

海の水が太陽熱で蒸発して雲になり上空で冷やされ雨が降り・・・みたいな。

 

印象に残ったのは自我が残っていたゾンビの人たちですね。

 

上半身だけのゾンビおばさんは、常に痛みに苦しんでいて、脳みそを食べた時にほんの僅かな時間その痛みが和らぐ、とか言っていて、何か見ていてかわいそうだなと思いました。

また、ゾンビになりながらも罪の意識に苛まれ妻に最期の言葉を言い自ら焼却炉に入って自害する人もいました。

救急車もっとよこしてよみたいに冷静に電話かけてたゾンビもいました。

 

また、徐々にゾンビになっていく過程を時間をかけて描いているのも新しかったです。

体温が18度になったとかいう下りです。

蒼白、死冷、死斑、死後硬直等の通常の死後変化を意識がある状態で体験しているという不思議なシーンを見たのは初めてかもしれません。

 

そしてラストのオチ。今ではまぁありっちゃありかもしれません。

でも結局無限湧きゾンビサイクルがある限り解決になっていない気もします。

 

最初は今でもよく見るお笑いB級ホラーかと思いましたけど、なにげに随所に工夫の跡が見られて思ってたより一筋縄じゃなかったなと感心しました。