映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ヒックとドラゴン(2010)

2010年。

ドリームワークス。

 

世界観はファンタジーの王道でドラゴンとそれを狩るバイキング(人間)たち。ヒックは偉大なバイキングの父を持つけど本人はフィジカルはしょぼくお荷物。しかし投石機なんかを作ったりと発明とかのエンジニアリングな能力に長けています。

そんなヒックですがとある一匹の幻のドラゴンと出会うことによってそれまで教えられてきた価値観がひっくりかえりドラゴンと仲良くなります。

しかしそれは親父の価値観とは真逆で「親父聞いてくれ、おれドラゴンと仲良くするわ」とかおいそれと言えずにやきもきしながらもドラゴンとの友情を育んでいきます。

そしてすべての元凶であるめちゃめちゃでかい凶悪なドラゴンと対決して・・・という流れです。

 

ドラゴンと人間の友情ということで私がこれまで見た映画ではドラゴンハート(1996)を思い出しますね。あんまり人気のない作品ですがわたし的には結構すき。ドラゴンハートのドラゴン、ドレイコはしゃべりますが、ヒックとドラゴンのトゥースは喋りません。

トゥースは見た目的にはドラゴンと言うよりでっかい黒猫みたいな感じで猫好きにも刺さるデザインなんじゃないかと思いました。

 

お子様向けのアドベンチャーアニメと思いきや深いところにも手が入ってます。ドラゴンと仲良くなるというところひとつとっても、一旦は殺そうとします。そこを翻意してこれまで言い聞かせていた伝承に疑いの目を向けドラゴンとの対話を試みるというのもなかなか出来ないことです。そしてドラゴンを撃ち落としたのも自分の作り出した武器でそのことが原因で尾羽を失ったドラゴンは自分で飛べなくなってしまいます。そこで主人公が発明書気質を活かして人工尾羽を作り出しドラゴン(トゥース)を飛べるようにしてあげて仲良くなるという前半と終盤やっと死闘の末、ラスボスの巨悪ドラゴンを倒してハッピーエンドと思いきや主人公もまた片足を失ってしまい義足になるというところがリンクしているのもへぇ~と思いました。

それにしても義足になったことが判明するシーンはちょっとした衝撃でしたね。

 

全体的に王道路線ながらもそんなまさかな展開もありスパイスがちょいと効いたファミリー向けファンタジー映画でした。