映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018)

2018年。

アマンダ・サイフリッド

 

前作から10年越しの続編です。キャストは見る限りおなじ俳優さんで固められているのは良いです。

 

今回は1年前に主人公(アマンダ)の母親(メリル・ストリープ)が亡くなる一方でアマンダは母の夢だったホテルのオープンを数日後に控えているという状況からスタート。恋人とは仕事の都合で遠距離、島を取るか彼の意向を尊重するかで主人公が葛藤ある状況からスタートします。

 

今回はゴッドファーザーPartⅡのように母親の過去編と今現在のアマンダの描写を交互にしていく構成になっています。

過去編はメリル(演じてる人違いますけど)がアマンダを出産するまでを描いてます。

 

そこに至るまでに三人の父親候補との出会いや別れなどが語られます。過去と現在を描くことで三人の父親のパーソナリティが強化され愛着が出てキャラの魅力的に良い相乗効果演出になってます。

 

前作はアバの楽曲ありき、俳優演技ありきで物語は平面的に感じられましたが、今回は奥行きが出て立体的になった気がします。

 

 

基本的なノリは前作を踏襲していてアバ楽曲のミュージカルシーンもはさみつつストーリーは進行していくので前作見たひとはすんなり入っていけると思います。人間ドラマは強化され途中でついていけなくなるということはありませんでした。個性あるサブキャラの存在も印象的(ハゲヒゲ、ぐいぐいくるおばちゃん、祖母)。

 

中だるみしそうな中盤も過去と現在を交互に描くことでそんなに感じませんでしたし、徐々に溜めを作る効果も果たしていてクライマックスでご懐妊やみんな集まってそこでハッピーが爆発してみんな幸せになるという盛り上がりを見せたあとに満を持してラストにメリル登場。

泣きの要素も入れてきて今回は大分やってくれましたねという出来。

ということで今回は好印象でした。

 

【映画感想】トータル・リコール(2012)

2012年。

コリン・ファレル版。

 

基本的な話は一緒だと思うんですけど絵作りや演出的な面でシュワ版のトータル・リコールとはぜんぜん違う映画という印象です。

 

 

・全体的にわかりにくい

・CGお金かかってそう

・同じようなシーン、展開の連続

・常にせかせかしていてメリハリがない

・疲れる

・トリプルおっぱいあり

・現実かバーチャルどっちだかわからない困惑というのは一部のシーンで感じた

・偽嫁とヒロインの区別がつかない

・制作側のケイト・ベッキンセール(偽嫁役)推しがすごい

・社長が意外に強い

・2時間盗まれた感はある

 

こんなことを思いました。

 

 

【映画感想】キックボクサー(1989)

1989年。

ジャン・クロード・ヴァンダム主演。

 

舞台はタイ。キックボクシング世界チャンピオンの兄を持つ弟がいました。兄はめちゃくちゃ強い辮髪野郎に倒され半身不随に。

弟(ヴァンダム)は復讐を誓うも弱いので修行が必要。現地で知り合った気のいい黒人の紹介で地元で有名な師匠のもとで修行して強くなります。

辮髪野郎は悪人でヤクザな商売をしていてヒロインになる人たちも困っています。みかじめ料を取りに来た下っ端をヴァンダムがボコって目をつけられます。

ヴァンダムは強くなりデビュー戦に勝利。ヒロインと雷の中愛し合います。

しかしヒロインは辮髪に乱暴されてしまいます。しかしヴァンダムには伏せてます。

終盤になり悪の組織に襲われたりするようになります。

そして辮髪とヴァンダムの試合が始まります。一方では師匠と黒人が悪の組織とドンパチを繰り広げています。

ヴァンダムは追い詰められますがヒロインが乱暴された事実を知り覚醒。辮髪をボコボコに。師匠たちも勝利してめでたしめでたし、という感じです。

 

 

感想は意外と面白かったです。ブルース・リーとかジャッキーチェンの映画みたいです。

主演したヴァンダムですが彼の若い頃の作品だけあって動きにキレがあります。

シェパードに追いかけられたり、柔軟のための股割り、水中訓練、木の上から石を腹めがけて落とされたり、すげぇ硬い竹に向かってひたすら蹴りまくるとか修行の世界観がドラゴンボールのそれで面白いです。

途中、酒場で変な音楽に合わせてダンスしたり酔拳で多人数バトルしたりとそういうコメディーなノリが良いです。

ラストの試合もお約束でOKですし、師匠たちも活躍してました。

終わり方は唐突で後日談的なものは感じられませんでしたがコメディー格闘エンターテイメント映画なんでそれもまたOKです。

誰かと一緒に画面で起こる展開に逐一ツッコミを入れながら見るとより楽しめるかと思います。

 

【映画感想】キャットウーマン(2004)

2004年。

ハル・ベリー主演。

 

おとなしい設定のハル・ベリーが超人パワーを持つキャットウーマンになり性格や仕草もじょじょにワイルドになります。悪徳会社の野望を阻止するというストーリーです。

スパイダーマンの猫版みたいな感じですね。

 

ストーリーは漫画みたいな感じで深みやあっと驚く展開とかはなく予定調和に進んでいきます。

その場限りのエンターテイメントという感じですね。

 

クライマックスはハル・ベリーシャロン・ストーンキャットファイトですが、超人VS常人なのでいまいち盛り上がりませんし結末もなんかあっけないなという感じ。見終わったあとに物足りなさが残ります。もうちょっとラストに向けて溜めを作って最後に二転三転して救いか爽快感のあるエンドがほしかったところ。

 

全体的な印象としてはストーリーは二の次、ハル・ベリーの魅力を堪能するためのプロモーションビデオという感じの映画でした。

【映画感想】マンマ・ミーア!(2008)

2008年。

アマンダ・サイフリッドメリル・ストリープ

 

ABBAの楽曲をふんだんに使用したミュージカル映画です。

 

結婚を控えたアマンダが母親メリルの日記から父親が誰かわからずでも候補が3人いてその人達を呼びつけてはっちゃけて最後は誰が父親でもいいか、みたいな感じで終わります。

 

見終わった後の感想は微妙でした。終始陽キャで下品な人々がはっちゃけまくってるという印象の映画でした。

細かいことは置いておいてアバが好きとか明るい雰囲気がすき、ハリピっていいね、アマンダかわいい、パッション溢れる歌が最高!なんて方には受けると思いますが、個人的には中身があんまりなくそこにいる人々でうぇーいしている感じで見終わったあとにストーリー面で残るものはありませんでした。

 

ただ、出演している女優さん、俳優さんたちの歌唱は結構迫力があって自分でも知っている俳優さんの意外な一面を垣間見て若干新鮮な気分になったり、彼らの感情豊かな表情や演技はさすがと思いました。

 

アマンダ・サイフリッドは可愛いんですけど顔を伸ばし気味のときなど時々オセロ松嶋に見えることがありました。ということはドリュー・バリモアにも似てるのか?とかそんなことも見ている最中考えていました。

彫りも浅く日本人受けしそうな顔だなぁとも思いました。

 

メリルストリープはパッと見ややごつめな印象なんですけど昔の恋人と会話してうっとりしている表情を見てこの人美人だなと思いました。表情一つでごついおばさんから美人に印象が打って変わるメリル・ストリープも流石だなと思いました。

 

ピアース・ブロスナンは歌うイメージがなかったんですけど、野太く力強い声で歌っていて俳優が歌うという点ではこの人が一番意外性を感じました。歌うとこんな感じなんだと。007とかスパイ映画のイメージが強かったんで。

 

他のおばさん俳優とかの動きもよく、ストーリー的には微妙でしたが、俳優さんたちに関しては結構残るものがありました。

 

【映画感想】ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011)

2011年。

ハリーポッターシリーズ第8作。

最終章のpart2、物語も佳境という感じです。

 

ヴォルデモートの力の核である7つの分霊箱破壊の旅の後編という立ち位置。

ラストというだけあり流石に面白いです。

 

序盤は割とおとなしめですが、分霊箱探しの果てに敵味方軍ともにホグワーツに集結して最終戦争をおっぱじめるという展開の中盤からはいろいろな事実が立て続けに判明したり魔法バトルのオンパレードということで今まで終盤まで出し惜しみしてきた盛り上がる部分をこれでもかというほどぶち込んであり胸アツになりました。

 

ダンブルドア弟が出てきたり、ホグワーツ軍が上空に魔法バリアを展開してヴォルデモート軍が攻撃魔法を大砲のように浴びせ決戦が始まったり、スネイプ先生の知られざる過去編とダンブルドアの死の真相が明らかになったり、ハリーが分霊箱?自分が死ななきゃラスボスが倒せない?等目が離せない展開の連続。

炎の激流の中を久々登場のホウキで逃げたり、秘密の部屋(バジリスクの牙)、必要の部屋等過去作に出てきた施設も出てきたりファンサービスも随所に見られます。

 

今回のMVPはネビルですね。御三家(ハリー、ロン、ハーマイオニー)以外の生徒の中では橋を爆破したり分霊箱の蛇を剣で切り裂いたりとかなりおいしいポジションな活躍をしていました。

マルフォイ一家の思わぬ行動も意外でした。あとロンの母ちゃん相当強い。

 

観ている最中は深く考えませんでしたが後でググってみるとニワトコの杖の所有者関連が結構複雑なことになっていて(ヴォルデモートはダンブルドアを殺したスネイプ先生が所有者で彼を殺せば所有権が自分に移ると思っていたがそれは誤信で実はスネイプがダンブルドアを突き落とす前にドラコがダンブルドアの杖を叩き落とした時にすでに杖はドラコを勝利者と認めていて、ドラコが杖の所有者になっていて、そのことにヴォルデモートが最後まで気づかなかった。そのことが最後までヴォルデモートの足枷になり大分足を引っ張ることになった、いうようなこと)、色々伏線とかも張り巡らせていてJKローリングやっぱすごい、というリスペクトの念も感じました。

 

思っていたよりダークファンタジーな有名作という印象でしたが、ヴォルデモート撃破後は以前(賢者の石とか秘密の部屋のとき)のような感じが戻りハッピーでもあり懐かしくもあるいい終わり方でしたね。見ごたえある最終章でした。

【映画感想】ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010)

2010年。

ハリーポッターシリーズ第7作。

 

今回は割と前半から飛ばしてるイメージです。序盤のチェイスシーン、内部の人に姿を変えて魔法省侵入したりと見せ場が前半からありますし、派手な魔法バトルも随所に散りばめられていたため前半から結構動いてるなと感じました。いつぞやのピンクのおばさんも出てきました。

 

ただその後の分霊箱探しに息詰まるくだりがちょっと中だるみです。ハリーとロンが一時的に喧嘩別れしてハリーとハーマイオニーの二人で行動するパートなんかもありますがいかんせんテンポの悪さが気になりました。

 

ロンが剣で分霊箱を壊すシーンの前のハリーとハーマイオニーが上半身裸で抱き合っている幻惑?はいくらイメージ映像とはいえうわ・・・と思いました。

 

ラストはヴォルデモートがダンブルドアの棺から最強の杖(死の秘宝のひとつ)を手にしてしまうところで終わります。

 

 

本作も相変わらずの暗さ。私は賢者の石を20年前に観たきりでそれ以降はリアルタイムで追っていなかったんですけどここ最近シリーズ観てきてハリーポッターシリーズに対するイメージが変わりましたね。

これまではコナンくんみたいな少年が魔法学校でわいわい楽しくやってるイメージだったのが作品を重ねるごとによりダークでシリアスになってきてシリーズに対するイメージが180度変わりました。