映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】洋菓子店コアンドル(2010)

2010年。

蒼井優江口洋介

 

田舎のケーキ屋の娘が都会の一流のケーキ店で働くことに(上京したのは失踪した彼氏を探しにきたため)。

ドジでのろまで不出来な主人公は戦力外。

そんなお荷物だけど頑張る蒼井優の演技がいいです(当方蒼井優はあまり知りません)。

物語通して色々な人と出会いときには涙ぐんだりします。

その演技がいい。わざとらしくない。

蒼井優がいい演技をする度に思わずいいね~とつぶやいてしまいます。

 

 

ストーリーは静の方向性で途中で戸田恵子が入院したりしますが起伏に乏しく雰囲気を楽しむ系ですね。

周囲の人々とのちょっとした人間ドラマを楽しむというか。

 

シーンでは一線を退いた伝説のパティシエ(江口洋介)の過去のトラウマの回想シーンが印象に残りました。

風見しんごさんの娘さんの事故のようなことなんですけど、キツすぎます。特に幼いお子さんをお持ちの方は自分の身に置き換えると身につまされることになるんじゃないかと思うくらい自分の心に来ました。

 

娘がパパ~と江口のところに来ようとしているところに左から4トントラックが通り過ぎる。さっきまでいた娘がいない。え?どこへ消えた?幻?現実?え?という困惑からこれが現実だということをだんだん理解していきながらもそれを受け入れられずにおかしくなっていく江口洋介の渾身の錯乱演技も見ものです。

実際にあった木製ジャングルジム火災事件の燃えていく子供を前にしてどうすることも出来ずに錯乱してしまうお父さんの映像を思い出してしまいます。

 

それにしても久しぶりにスイーツ系の映像作品を見た気がします。タッキーが昔やってたテレビドラマを思い出しました。