【映画感想】日日是好日(2018)
2018年。
お茶好きの一人の女性の大学時代~30代までを描きます。
エッセイが元で自伝的作品になっています。
とくに夢も希望もないけどそれなりに友だちと楽しくやってる大学生活を送っている女性が主人公で黒木華が演じています。
母の勧めで茶道でもしてみたら?ということで友達の多部未華子と一緒に茶道教室に行ってみます。
そこにいたのは樹木希林演じる茶道の武田先生です。
最初は茶道の独特の作法に戸惑いますがだんだんのめり込んでいき、武田のおばちゃんから武田先生になっていきます。
樹木希林の円熟味のある演技は大変余裕があり余裕がありすぎて空間全体を落ち着けてしまうくらいの静かなるパワーがあります。すごい。
演技も演技というよりかは素に近い感じでとても自然。黒木さんも多部さんも樹木さんからは学ぶことが多かったのではないかと思います。
昔のLIFE(スーパー)の看板があったり、ユーミンの真夏の夜の夢をカラオケで熱唱するような時代の話です。
あのLIFEの昔の看板はどうやって撮影したんでしょうね。
大学から就職へと人生は移り変わっていきます。
そこで多部ちゃんは結婚し子供が生まれて自然とフェードアウトしていきます。
黒木さんはなんやかんやで10年以上茶道を続けます。
結婚しそうなところまでいきますが彼氏が浮気、それを許せず精神的にも結構後を引くもまた茶道教室に戻ってきます。
仲の良かった父親もこの世を去ってしまい葬儀後に先生と語らうシーンもなかなかよかったです。
水の音や静寂を楽しむみたいな独特な静を感じることができます。その落ち着いた時間がゆっくり流れるような和の雰囲気が忙しい現代人にとっては新鮮に映るやもしれません。
そういった意味では癒やし系の映画だと思います。