映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】デイ・アフター・トゥモロー2020(2019)

2019年。

 

デイ・アフター・トゥモロー(2004)のオマージュ作品?です。まぁアルマゲドン200xみたいなもんですね。こういう名作の末尾に西暦をつけるような映画にありがちな伝統?によりやっぱりB級作品という印象です。

 

まぁやっぱり異常気象により地表が凍りつく的な展開になるわけですが登場人物は寒そうな演技をしてるのに基本的にこの作品からは寒さが伝わってきません。

 

ストーリーは本家のデイ・アフター・トゥモロー(2004)同様科学者的な親父(と妻)が離れ離れになった子供(本作では娘)に会いに行くということ本家を踏襲してます。

 

ビジュアル面ではCGが低予算映画のそれなためかもしれません。やっつけ感すら感じる出来ばえでちぐはぐ感を感じそれが違和感となり全く没入できません。終盤の地割れのシーン等も平面的に撮っていて距離はなんとなくわかりますが鳥瞰のアングルがないため深さ等はわかりません。アングルを節約することでコストカットしているという印象です。多分深いんだろうなと思いきや暴漢の一人がゾンビのように地割れから出てきたのでますますわかりません。

 

私は理系ではありませんでしたが科学考証の度外視感は素人目から見ても伝わってきます。論理と言うより感覚でガンガンやってく感じです。場当たり的な作戦が次々とうまくいくというのも面白くないです。順調すぎて。

 

狼要素もありますが息を殺してやり過ごして狼もスルー。フローズン(2010年、アナ雪じゃなくスキー場のリフトから降りられなくなる映画)ではあんなに猛威を奮った狼もただの飾りでした。

 

また雪に埋もれて出られないという展開になってなんとなくドア付近にプロパン置いてちょっと遠くから拳銃で撃って爆発させて道を切り拓くなんてシーンもあり(誰も怪我せずオールオッケー)ご都合主義でやっぱり進んでいきます。

 

 

お母さんと娘さん役の女優さんの顔がそっくりでまるで本物の母娘のようでした(中山エミリ系のやや独特な顔立ちをしています)。

キャラクターの扱いが雑でいままでそれなりにがんばってきた彼氏が地割れに落ちてそれ以降出てこなかったのにエンディングではまるで彼氏なんか最初っからいなかったと言わんばかりの晴れやかな顔の娘。そのエンディングもえ?解決したの?というよくわからんまとめ方でした。メガネのヒット帽の人がなんのために奔走しているのかも終わりの方には忘れてしまっていてなんだったんだろう・・・というのが正直なところでした。なんかめっちゃ頑張ってましたけど。

 

ネタムービーとしてツッコミどころをいちいちツッコミながら見て楽しむみたいな映画ですのでそのつもりでみるとある意味楽しい映画かもしれません。