映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020)

2020年。

 

久々にクレヨンしんちゃん劇場版を見ました。というかクレヨンしんちゃん自体見るのが20年ぶりくらいかもしれません。私が子供の頃からずっとやっていますね。

 

そのためしんちゃんの声が変わっていることに今更気づきました。矢島さんじゃないんですね。ひろしは藤原啓治さんから森川さん(トム・クルーズの声ほか)になっていました。最初思ったより藤原ひろしっぽかったと思いきややっぱり森川さんでした。しんちゃん役の人もそうですが今まで矢島さんで育ってきたファンたちに寄り添おうという努力が伝わってきました。

ググってみると矢島さんも加齢によりしんちゃんの声を作るのに意識がいってしまい自然体の演技ができなくなったという苦悩があったそうですが、新しい小林さんのしんちゃんを見ていると確かに作るのが大変そうな声だなと改めて思いました。

 

前置きはこのへんにしておいて映画の内容ですが、話は天空に浮かぶラクガキ王国なる王国がだんだん地上に落下していく中、腹心の男が国王の意向を無視して単独行動をします。この男が一応悪役です。一応というのは彼もまたラクガキ王国を救うために必死という事情があるからです。彼は地上の子どもたちに無理やりラクガキを描かせてそこで発生したラクガキパワーを集めようとします。

手段が手段なので地上の人達からはふざけんなです。邪魔する大人たちは特殊なカメラで壁と一体化してしまいます。

そんな中パンツのラクガキ(自由に動き回れる)としんちゃんが出会い、そこにブリブリザエモンとナナコおねえさんもどきが加わりちょっとしたロードムービーが始まります。

道中でユーマ君というお母さんが行方不明なちょっと影があってタブレットとか自在に使いこなす6歳児と出会い、春日部へ。

 

しんちゃんたちは無事に街を救えるのか?という感じです。

 

 

感想は序盤はそこまで引き込まれませんでしたが、中盤のロードムービーパートあたりから良くなってきました。ブリブリザエモンのキャラが良く思わず笑っちゃうところも。

終盤は仲間のラクガキ達が次々と消えていきお涙要素も。ユーマ君関連の友情物語もうまくまとめてます。人のせいにばかりして自分たちは何もやらないという大人たちも最後はユーマ君の説得により立ち上がったり、みんなで街中落書きして巨大なブリブリザエモンを召喚したりとクライマックスは結構盛り上がりました。悪役の人の暴走に関しても最後は国を思ってやったから・・・と王に許されてました。確かにそんなに悪そうなやつじゃなかったですけど嫌がる子供に長時間ラクガキを描かせるという虐待をして(部下に命じて)ましたし悪役に関してはあんまりすっきりしませんでしたね。魅力もそんなになかったですし。

ただ総合的には最後はうまくいって大団円で爽快感があります。

 

久々にクレしんを見ましたがいいですねぇ。久々だからかもしれませんが。

交代した声優さんに対してはよくやってるなぁと思い、昔ながらの私も知っている声優さん(マサオくんとか風間くんとかネネちゃんとか)に対してはやっぱこの声だよねと思った一方で、声が変わっていないはずのみさえに対してあれ?声変わった?と思って声優と声の老化に関しても少し思うところがあり、見終わったあとは爽快感はありつつもどこか哀愁を感じました。