【映画感想】映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(2018)
2018年。
声優は矢島しんのすけ。Wikipediaを見る限り最後の矢島しんちゃんの劇場版なんですね(次作からは小林さんになってます)。
作品の世界観はいつものクレしん劇場版と同じように荒唐無稽でファンタジックなもので今回は中華風味です。
悪徳ラーメンチェーン店が食べるとやみつきになってしょうがなくなるラーメンを広告等打ちまくって民衆に食わせ世界を牛耳ることを目論むという流れがあって、それに立ち向かうかすかべ防衛隊と新キャラのお姉ちゃん&カンフーじいさんという感じです。
ラーメンには副作用があって食べた人は凶暴化、後半には更に凶暴化して街は破壊され治安がめっちゃ悪くなります。
私がちょっと前に見たラクガキをテーマにした劇場版にはTHE悪役というのは存在しませんでしたが、今回はめっちゃ悪役なキャラがいて見た目もやってることもギャグ成分低めのためか結構怖いと感じるお子様も少なくないんじゃないかと思います。
こいつがラスボスかと思いきやまだ続きがあり・・・という流れです。
感想は一貫性に乏しいなと全体を通して思いました。
シリアスとくだらなすぎるギャグ(ラクガキ~より圧倒的にくだらないシーン多し)が噛み合っておらず、ややもすると滑ってんなーという印象すら抱いてしまいそうです。
展開は目まぐるしく中だるみは感じないんですけど時間がすぎるのがやたら長い気がしました。
ラーメン工場に潜入したり、中国行って精霊と邂逅したり、戻って見ると廃墟、ラスボスはお姉ちゃん倒すも、お姉ちゃんが過剰正義ウーマンになって真のラスボスになってしまったり・・・、忘れかけてたマサオが覚醒し、最後はノリで解決、ハッピーエンドにしようというのはモンスター・ホテル2のラストが頭をよぎりました。
あと、しんちゃんが良くやってるブリブリーというオケツダンス?も成人女性がやる(生尻はもちろん出しませんけど)となんか生々しい気もしてう~んという感じがします。お子様には無問題だと思いますが。
途中でしんちゃんが赤ちゃんのようになってしまった両親や凶暴化した妹を介護するシーン(哀愁)も私は見たくなかったなぁと思ってしまいました。
お姉さんVSラスボス戦でもちょっとしたお姉さんがガラス壁にぶっこまれるというちとバイオレンスなとこがありましたし子供に悪影響・・・これは流石に考えすぎですかね。
全体的にネガティブなシーンが多く最後は無理やりすべてを帳消しにするジェンガで解決というのも落差が・・・。
個人的にはちぐはぐ感というか粗っぽさや雑さを感じる作品でありました。それでも最後にそれを浄化するような(吹き飛ばすような)爽快感あるENDならよかったんですけどね。絵的には爽快感ありそうにしているにも関わらず私はそれを受け入れられなかったためもやっとしたまま終わってしまったかなという印象でした。