映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ペンギン・ハイウェイ(2018)

2018年。

 

ファンタジーと現実が融合するタイプのアニメ映画です。

君の名はとかそういうのが流行ったから作られた映画という印象です。

 

まず、前半のおっぱい連呼で興ざめします。

主人公の小学生の少年は分析魔で賢いです。

それで憧れの歯科衛生士やってる巨乳のお姉さんとそのおっぱいが好きで、写生したり研究したりしています。

少年だからこそ許されますが大人だったら変態研究家です。

本質的にはクレヨンしんちゃんです。それを頭良くしてむっつりにした・・・それが本編の主人公です。

 

秋頃に君の名はで体が入れ替わった男が女の体になり胸をいじくり回すシーンが気持ち悪いと思う人が一定数いるというようなことがニュースに載った覚えがありますが、あれと同じような気持ち悪さを序盤から感じてしまいました。

 

ストーリーも押井守とか新海誠っぽい感じがします。と言っても君の名は、天気の子、サマーウォーズ、バケモノの子くらいしかまともに見たことないですけど。

 

舞台は現実世界ですが、ファンタジー要素ががっつり埋め込まれています。コーラを投げるとペンギンに変化する、そのような光景が日常的に起きます。

 

歯科衛生士のお姉さんが夜に発作を起こした時はペンギンじゃなくてコウモリが出たことから、投げたものがペンギンになるには光が必要とむっつり主人公くんは分析、実験したらその通りになり仮説は正しかった・・・(きらりん)こんな茶番が延々と繰り返されます。

 

もうこの時点でなんか見るのがアホくさくなってきました。

 

その後種明かしで、海という水の球体が”穴”でそれを埋めるためにペンギンが存在。お姉さんはペンギンを生み出す源。ストーリー上、穴を塞がないといけなく、完全に塞ぐとお姉さんは役目を終えて消えてしまう・・・そんなことになります。

 

なんというか描きたい場面がまず先にあり、そこに持っていくために不自然に駒が配置されていて、それを雑に組み合わせてストーリーが出来上がってる感じがしました。自然さがない・・・そんな感じです。

 

おそらくお姉さんとの出会いから消滅までをともに描くことで主人公の精神的成長を描きたいんだと思いますが、設定が回りくどく、おっぱいに関しても主人公のみならずスタッフの尋常でないこだわり(おっぱいがあらゆる角度でも正確に作画され、揺れる場面では揺れ、揺らさない場面では物理的に揺れる局面でもあえて揺らさないなど)が没入感に水を差します。

 

最後はこの手の映画でお決まり、無駄にスケールがでかくなります。

 

その結果自分にとっては単なるおっぱい映画と最終的になってしまいました。

これならクレヨンしんちゃんの映画ほうが単純明快ですっきりできます。