映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】グリーンランド(2020)

2020年。

ジェラルド・バトラー主演。

 

地球滅亡系。

以下ネタバレあり。

 

主人公、妻、息子が主な登場人物です。

無数の彗星が地球に落下しているという状況で、選ばれた人たち(軍関係者や医者とかとその家族)のみが安全なところ(シェルター)に行ける飛行機に乗れるということに。

しかし現場のゴタゴタで親父と妻、息子が生き別れに。妻は通りがかった夫婦の車に乗せてもらうも、息子を使えば飛行機に乗れると魔が差し妻を車から追い出し、息子を連れ去られてしまいます。一方親父も親父でリストバンド(飛行機乗れるチケット)を奪われそうになりますがなんとか撃退。

なんやかんやで妻の父の家で再会します。ここまで1時間ちょい。なんか解決した感がありますが、一番の目的はこれからくる巨大隕石から避難するというものなので何一つ解決していません。

その後も飛行機を止めたりして強引にシェルター行きの飛行機に乗ったりして巨大隕石が落下する前になんとかシェルターに駆け込むことに成功。それから9ヶ月後にシェルターを出てみるとそこには崩壊した世界があり、俺たちの復興はこれからだ・・・みたいな感じで終わります。

 

 

感想はまぁまぁでした。よくある地球滅亡アクションの彗星版という感じ。前半で親父、妻、息子が散り散りになったところが一番ワクワクしました。え?この絶体絶命の状況どうすんの?と思いましたが、割とあっさりなんとかなっちゃってちょっと拍子抜け。モブキャラが割と主人公サイドに親切な人が多くてその親切心によりなんとかやりおおせてしまうため緊張感はそんなになく予定調和、主人公補正、ご都合主義というようなものを感じちゃいました。

にしてもジェラルド・バトラー老けたなぁ。

 

【映画感想】ヒックとドラゴン2(2014)

2014年。

ヒックとドラゴン第2作。

 

前作から5年後の世界が舞台で、バイキングVSドラゴンという前作の構図から一変し、人間とドラゴンが共生しているというのが主人公が住む島の世界観になります。

 

しかし他の島では相変わらずな人間たちがいたりしています。前作ではドラゴンたちがボスドラゴンのために人間から食料を奪っていましたが、今作ではボス人間が部下人間にドラゴン等を集めさせているという構図です。

 

さらにボス人間とボスドラゴンがつるんでいてやりたい放題。そういうやつらが主人公の住む島を狙っているということになります。

 

途中で死んだと思われていた母親が出てきて彼女は良いドラゴンたちとドラゴンの楽園で住んでいます。

戻ってこないのは父親が変わったことを知らないからです。

 

クライマックスの決戦では父親の死という衝撃の展開が。しかもボスドラゴンに洗脳された相棒トゥースの攻撃から主人公である息子を守るために犠牲になるというなんとも後味の悪いことに。

一旦は突っぱねますが翻意し島の長としてボスドラゴン、ボス人間との戦いに勝利し大団円という感じです。

 

 

感想としては正直1ほどではないかなと。

王道ファミリー向けファンタジー映画としてはOKだと思います。空をドラゴンで飛ぶ爽快感、クライマックスでの迫力あるアクションバトルは健在ですし、一連の戦いの中で犠牲が生じるもハッピーでまとまりあるエンドなのも同様です。

全体的にボリュームもスケールも大きくなっているものの人間ドラマ面でやや雑な印象を受けるところも散見されたのは迫力とのトレードオフなのかなとも思っちゃいました。

より子供向けファミリー向けになったという感じでしょうか。

【映画感想】ヒックとドラゴン(2010)

2010年。

ドリームワークス。

 

世界観はファンタジーの王道でドラゴンとそれを狩るバイキング(人間)たち。ヒックは偉大なバイキングの父を持つけど本人はフィジカルはしょぼくお荷物。しかし投石機なんかを作ったりと発明とかのエンジニアリングな能力に長けています。

そんなヒックですがとある一匹の幻のドラゴンと出会うことによってそれまで教えられてきた価値観がひっくりかえりドラゴンと仲良くなります。

しかしそれは親父の価値観とは真逆で「親父聞いてくれ、おれドラゴンと仲良くするわ」とかおいそれと言えずにやきもきしながらもドラゴンとの友情を育んでいきます。

そしてすべての元凶であるめちゃめちゃでかい凶悪なドラゴンと対決して・・・という流れです。

 

ドラゴンと人間の友情ということで私がこれまで見た映画ではドラゴンハート(1996)を思い出しますね。あんまり人気のない作品ですがわたし的には結構すき。ドラゴンハートのドラゴン、ドレイコはしゃべりますが、ヒックとドラゴンのトゥースは喋りません。

トゥースは見た目的にはドラゴンと言うよりでっかい黒猫みたいな感じで猫好きにも刺さるデザインなんじゃないかと思いました。

 

お子様向けのアドベンチャーアニメと思いきや深いところにも手が入ってます。ドラゴンと仲良くなるというところひとつとっても、一旦は殺そうとします。そこを翻意してこれまで言い聞かせていた伝承に疑いの目を向けドラゴンとの対話を試みるというのもなかなか出来ないことです。そしてドラゴンを撃ち落としたのも自分の作り出した武器でそのことが原因で尾羽を失ったドラゴンは自分で飛べなくなってしまいます。そこで主人公が発明書気質を活かして人工尾羽を作り出しドラゴン(トゥース)を飛べるようにしてあげて仲良くなるという前半と終盤やっと死闘の末、ラスボスの巨悪ドラゴンを倒してハッピーエンドと思いきや主人公もまた片足を失ってしまい義足になるというところがリンクしているのもへぇ~と思いました。

それにしても義足になったことが判明するシーンはちょっとした衝撃でしたね。

 

全体的に王道路線ながらもそんなまさかな展開もありスパイスがちょいと効いたファミリー向けファンタジー映画でした。

 

【映画感想】シュガー・ラッシュ:オンライン(2018)

2018年。

シュガーラッシュの続編。

 

今度の舞台はインターネットです。AMAZONGOOGLE、イーベイというような実在の会社がネットの世界に出てきたり、ネットオークション、ページ検索、SNS、つべのいいねなどが擬人化されたりしていて電脳世界の描写だけで面白いです。

 

歴代ディズニー・アニメヒロイン(アナ雪のエルサとかラプンツェルとかジャスミンとかとにかくいっぱいいます)やMCUスター・ウォーズネタなんかも盛り込んであってファンサービス精神旺盛だなと思いました。

 

ストーリーは前作からの続きでラルフと少女は仲良い状態で、中盤にラルフのちょっとした嫉妬とちょっとしたいたずらで二人の友情が決裂、ネット世界全部がラルフのコピーウイルスだらけになってしまう・・・というようなストーリーです。

最後はディズニーヒロインたちの活躍もあり全ては丸く収まる的なハッピーエンドです。

 

劇中ではラルフが相棒の少女を他の連中に取られちゃうという心配から彼女の旅立ちへの足をひっぱる形になりますが、クライマックスの事件を通して彼女の意思を尊重するという結論を出しラルフの成長、自立、親友との物理的な別れも描いて最後はハッピーエンドなんですけど若干のほろ苦さも感じられてそれがちょっとした余韻になっています。

自分の気持ちじゃなくて相手の気持ちを尊重することが大切というのは頭ではわかっていつつもそれができないラルフが抱く別れの恐怖というのが伝わってくるのは前作で描かれたエピソード故だと思うので前作に対しても評価を見直したという気持ちがあります。

 

今作を見て前作の評価もあがった、それがシュガーラッシュ1,2でした。

 

 

 

【映画感想】シュガー・ラッシュ(2012)

2012年。

 

コンピューターゲームの世界が舞台です。

ゲームの悪役の一人であるラルフが主人公。破壊を司る化身です。対となる存在ヒーローもいてその人は逆に修復を司る存在です。

ラルフが主人公で女の子と出会い、悪役もまんざらでもないかなと思うに至るまでを描いています。

 

クッパとかザンギエフ、ベガなんかも悪役会議に出席しますが、あくまで添え物という存在でさしたる活躍はなく、ラルフと少女があくまでもメインです。

 

ディズニーらしい起承転結のテンプレ構成で、壊す能力、治す能力をフルに利用していますが予定調和感も拭いきれません。

ストーリーは王道で二人の出会いは最悪、でもだんだん仲良くなって、その友情に亀裂が入るものの最後のクライマックスで修復しラストに盛り上げるという感じ。

グラフィックもなかなか良くそれなりに見終わったあとに爽快感もありますが、もうちょっと他のキャラクターも活躍させてほしかったところですが、それをするとテーマがごちゃごちゃしてしまうのでここらへんが落としどころかもしれません。

 

それなりに楽しめました。

【映画感想】マダガスカル3(2012)

2012年。

マダガスカル第三作。

 

前作は野生ゾーンが舞台でしたが、今回は人間の街だったりサーカスだったりと見た目の派手さがアップしています。特にサーカスのネオンはとてもきれいでクライマックスのおばさん警官とのバトルも楽しかったです。

 

マダガスカル1,2,3と見てきて総合的には3が一番よかったかなぁという印象です。悪役に関してはぶっ飛んだおばあちゃんのインパクトがすごかったですが。

 

三作揃ってお子様におすすめできます。

【映画感想】マダガスカル2(2008)

2008年。

マダガスカルの続編。

 

1は自己紹介的な感じもありシンプルなストーリーと言う感じでしたが、今回は色々とテーマを盛り込んでいます。

 

両親との再会、成人の儀式、水不足トラブル、カバとキリンの恋愛要素、ライオンとシマウマの友情の決裂と再生等です。

 

ということもあり前作よりも面白くなっていてお子様のみならず大人でもそれなりに楽しめる作りになっています。

最後は親子ダンスで解決と思いきや人間のおばあちゃんはそれはそれこれはこれでディナーとしてライオンを狙い続け、さぁ逃げろとなりちょっとした二転三転も用意されていて見ごたえにつながっています。

 

今作のMVPは前作にも出てきた武闘派のおばあちゃんですね。ライオンの悪役(百獣の王なのに小狡い)、部下のゴリマッチョライオンとかいますけど、最強の敵はおばあちゃんで彼女に悪役としてのおいしいところを持っていかれた感はあります。

 

全体的に前作よりボリュームアップしてお約束のエンターテイメント要素も多く盛り込んでありまとまりもいいです。

続編として正当進化という感じでした。