映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~(2016)

2016年。

呪い襲い殺す(2014)の続編であり前日譚です。

呪いのウィジャボードを巡るホラー映画なのはいっしょです。

 

登場人物は一新され一つの家族+α、ドメスティックホラーとなり舞台、キャラが統一、まとまった感があり前作より見やすくなっています。

 

ストーリーは悪霊に取り憑かれた次女(幼女)を中心としたホラー。父親は既に死去、母子家庭で娘が二人います。母にはちょっといいなと思っている娘の学校の神父さま、長女にはボーイフレンドがいます。この5人の他にこれといった登場人物はいないため人間関係が把握しやすいです。

 

一家は降霊術詐欺をしていましたが、ウィジャボード購入により次女に能力が発現。それで飯を食っていけるかと思いきや・・・という流れです。

 

感想は普通に面白かったです。前作がアレだったんで期待していませんでしたが予想外の健闘を見せたというのが率直な感想です。

前作で散らかっていた感のある脚本もしゅっとして見やすくなっていますし、意外性はないもののシンプルに真相に誘導していく話の流れも抵抗感なくするりと入ってきます。登場人物のキャラも比較的わかりやすい。わかりやすいというのは良いですね。

緊迫感も前作よりかはあります。ただ驚かすところは相変わらずギャグっぽくなってます。

 

家族全員バランス良く出番があり、当初あまり出番なさそうだなと思われた長女が後半存在感を伸ばしてきて最後に美味しいところを持っていったというくらいになったのが意外でした。そして長女の正体は前作に出てきた登場人物の一人だったというのもちょっとした驚きがあります。

 

最後は救いようのない話になってしまってはいますが、全体的にはそれなりに楽しめたのでまぁ良いでしょう。

 

【映画感想】呪い襲い殺す(2014)

2014年。

オリヴィア・クック主演。

ホラー映画。

 

ウィジャボードというこっくりさんのようなゲームをする若者たちが悪霊に襲われるというようなストーリーです。

 

C級、Z級等含めるとそんなに醜くもなく、それなりにちゃんとストーリーもあってホラー映画として成立しているんですが、テンポが悪いためか正直見ていて退屈に感じました。

 

ホラー映画なのに怖くなく緊迫感もさほど感じなかったというのも致命的です。ただ要所要所でうわ!とびっくりするところもあったので無風というわけではありませんでしたが。

 

クライマックス、主人公のピンチに冒頭で死んだ友人が助けにきますが、唐突感を感じました。なので本来胸アツになるところがえ?となってしまったのが残念でした。もうちょっと親友のキャラを深堀りしてほしかったところです。が冒頭で死んでしまったのでそれはむちゃぶりかもしれません。

 

全体的に先が気になるとかもありませんでした。

そもそも邦題、もうちょっとなんとかならなかったんでしょうか。普通にウィジャとかでも良かった気が。

 

見どころはレディ・プレイヤー1に出ていたオリヴィア・クックちゃんの美貌でしょうか。美人が画面に出てるだけで許せてしまいます。

【映画感想】スティーヴン・キング/地下室の悪夢(1990)

1990年。

 

ねずみだらけの地下室を掃除することになった従業員が地下室に潜む怪物に襲われていく・・・という映画です。

 

後半から地下室パートになりそれまでは割と退屈です。

 

この映画で一番キャラ立ちしていたのは頭がいかれちまっている社長です。当初からクソな感じでしたが地下室で怪物退治になってから本性がだんだん顕になっていきます。

ただなんかキャラがぶれています。従業員に対しての行動が一貫しません。

見捨てたり、助けたり、襲いかかったりと気分なのか彼の中の従業員に対するヘイト値に応じて行動を変えるのか知りませんが何しでかすかわからない感がこれまたいかれ度をアップしています。

 

顔に黒いものを塗りたくってからは更に凶暴化。アドレナリンの出方がおかしいのか躯の山に埋まってるところを助け出してくれた主人公とヒロインに急に襲いかかり、挙句の果てにヒロインを殺してしまいます。そうヒロインは最後に主人公と一緒にミッションをクリアするわけでもなく、怪物に食べられるでもなく、流れ弾的に犠牲になるわけでなくイカれた上司に殺されてしまうのです。

 

そのいかれ社長は多分怪物絶対殺すマンになっていましたが、普通にいいとこなく食われてしまいます。

ラストは唯一生き残った主人公と怪物の一騎打ちとなりますが、空き缶をパチンコのように飛ばすアレで仕留めます。これを外したら死ぬみたいな一撃はあっさり決まりミンチマシーンに怪物を入れて殺しますけど、もうちょっと焦らせてほしかったです。最後の一投なのに外れてしまう・・・そこからの!みたいなのがなく物足りなかったです。

 

ストーリーもキャラも全体的に微妙な出来でもうちょっとなんとかならなかったのか?と思うパニック映画でした。

【映画感想】デッドプール2(2018)

2018年。

デッドプールの続編。

 

1は見ましたが内容は忘れていました。ただギャグやシモネタがひどかったように思います。

2も同じノリで進んでいきます。

 

見ていて映画ネタが多く前回もそうだったかなと見ているうちに記憶が戻ってきました。不死の設定とかも。

 

冒頭で前回で結ばれた(多分)奥さんが殺されてしまうという展開。

それから物語のキーマンとなる超能力使いの子供や未来人が出てきて最終的に子供に殺しの味を覚えさせなければOKというようになります。

 

最後デッドプールは死を迎えた・・・と思いきや・・・という流れです。

 

 

ただのギャグや悪ノリやシモネタ映画ではなくストーリーもいい感じです。小ネタの数も凄まじくよくもまぁこんなにひねり出したなと感心しました。

未来人で中盤まで敵対してその後仲間になる男を演じていたのがアベンジャーズでサノスを演じていた人で映画内でもマーベルだのDCコミックだのの固有名詞が出てきたり、インタビューウィズヴァンパイアのキルスティン・ダンストが血の味を覚えた云々というネタもあり、これまで見た映画やアメコミの数が多い人ほどより楽しめる内容になっていると思います。

デッドプールの人柄はもちろんのこと周囲の人物の人柄もいい感じでコメディーの中にも人情味があっていい映画だと思いました。

 

 

 

【映画感想】名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)(2004)

2004年。

コナン映画。

怪盗キッドが出てきます。

 

航空機を舞台とした殺人が起こり犯人までわかる前半。

その後飛行機が操縦不能となり緊急着陸する後半。

という構成になっています。

 

前半と後半で別の映画になります。名探偵コナンなのは前半だけで後半はハリウッドの航空パニックアクションを見ているようでした。

 

半クライマックスなので作り手としてはこっちのほうを見てほしいんだとは思いますがオリジナリティーは感じられません。コナンでこれをやる必要性を感じません。怪盗キッドが飛び降りた理由もわかっちゃいましたし。

 

前半の推理パートも尺が半分だけのためしょぼいな・・・という印象を持ち個人的には総合点は低めです。

 

今まではそりゃねーよアクションと推理が一つの作品に良いバランスでブレンドされちゃんと落とし込まれていたんですけど、今作はそれが明らかに分離。なので見ごたえは残念ながら半減してしまっています。

 

コナンというより乱気流タービュランスみたいなB級アクション映画を見ているような気分でした。

【映画感想】名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊(2002)

2002年。

コナン映画6作目。野沢尚脚本。

 

バーチャルマシンの中に入ってシャーロック・ホームズのいた世界に入り込みジャックザリッパーを倒せばゲームクリアというゲームをするという話です。

 

ルールはなんとなくジュマンジウェルカムトゥジャングルっぽいです。ただしオワタ式で一度死ぬとアウト。50人いる参加者の誰か1人でも生き残っていればリアル世界で全員復活。ゲームオーバーで全員死ぬというものです。

 

50人は5つくらいあるアトラクションに各々分かれて参加しますが、コナンらと金持ちクソ息子たちはホームズのいたロンドン、ベイカー街のアトラクションに参加。前述ジャックザリッパーというラスボスを撃破すればクリア。という感じです。

 

感想は面白かったです。バーチャル空間での話なんですけど、前作、天国へのカウントダウンの終盤の展開よりはリアル感はまだありました。

 

今回はフーダニットじゃありませんでした。現実世界の犯人は古畑形式で冒頭で犯行シーンが明らかにされ、凶器と動機について工藤優作がコナンの代わりに探偵となって追い詰めます。コナンはバーチャルでゲームクリアを目指します。

 

なので殺人事件という殺人事件は起きず、手がかりをヒントに自分の足(と仲間の支援)でラスボスを見つけ出すというミッション系なのがちょっと斬新でした。

 

話の筋や伏線もしっかりしていてなるほどと思うことが少なくなかったです。ちなみに一緒にいたコナンをメガネ呼ばわりする子供の正体には最後まで気づきませんでした。

 

コナン・ドイルの小説の登場人物のモリアーティとか出てくるのでそっちに明るい方は世界観含めより楽しめるかもしれません。ホームズはちょっとしか出てきませんが。

 

他キャラの退場の仕方に対して多少雑に思うところもありましたが、それは細かいことで大筋は面白かったので結構楽しめました。

【映画感想】名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001)

2001年。

コナン映画第5作。

 

ハイテクビルに招待されたみんな。そこで連続殺人が・・・という流れです。

 

今作ではまず黒の組織のジン&ウォッカが劇中で登場。出すぎず出なすぎずという絶妙な塩梅でストーリーに絡んできます。

灰原と裏切り者のエンジニアを狙う彼ら。その目的のためにビルを爆破。そのビル爆破があるからこそ終盤が盛り上がっているのでストーリーに貢献しています。灰原の身元にかなり近づくシーン、ジンがスナイプするシーン、ウォッカがぱしりにされるシーン等いい感じに出てきます。

 

またジンが連続殺人のうちの1人を殺したため犯人のアリバイ作りにも結果的に介入していてうまい話作りだと思いました。

 

犯人はわかりませんでした。ただ動機は古畑任三郎のキムタク回のそれでまたそれ系?と思いはしました。

後半はそりゃねーよ的な展開が続きますが漫画なのでOKです。タワーリング・インフェルノをベースとして、蘭がビルのガラスを外からターザンでぶち破るシーンはダイハードを思い出し、最後の車でビルからビルに突っ込むところは後発ですがワイスピのスカイミッションを思い出しました。名作を詰め込んでるので面白くないわけがありません。んなバカなとは思いますが。

 

というわけで結構楽しめました。