【映画感想】96時間/レクイエム(2014)
2014年。
リーアム・ニーソン主演。
溺愛パパが娘を守るアクション映画『96時間』シリーズ第3弾。
なんでシリーズ物の映画は3作目でいろいろと詰め込むんでしょうね。この映画もそのケースでした。
そのため1,2作目とは若干毛色が違っています。
この96時間シリーズの1と2は同じような構成ですが3ではマンネリ打破のためかこれまでと違います。
一言言えば、らしさが薄れたとういか。らしさがまったくないというわけじゃないですけど普通の追跡モノになってしまった感があります。
キャラが多くなりストーリーは若干複雑になりました。これまでの面々に頭の切れる黒人刑事に黒幕の存在がでてきて娘を守る要素に加え、妻殺しという事件の犯人は誰なんだというサスペンス要素、主人公が罪を着せられ警察に追われる要素、いままで添え物程度だったリーアムの昔の仲間たちがミッションに参加、いつもようにラスボスをぶっ倒して終わりかと思いきやそこから黒幕のご登場だったりいろんな要素を詰め込んでいます。
こういうタイプの映画やドラマっていっぱいありますし、それはそれで結構面白いんですけど1、2と見てきた私としてはやっぱりこのシリーズらしくないなぁと思ってしまいました。
複雑化した弊害か脚本のあらも目立ちます。主人公を殺せるのにさっさと銃で殺さない悪役はお約束のためいいとして、黒幕を最初に捕まえて拷問したあとにそいつが野放しになるんですが、縛っとけよと思いました。あと足を撃つとか。
あとラストダンジョンはすごいセキュリティーなんですがかんたんに虚をつけるようなガバガバな作りだったのもアレでした(これはリーアムの仲間たちがシステムをいじったからかもしれませんが)。
車が爆発しても傷一つなくピンピンしてるリーアムはOKです。
有能な刑事のすべてわかっていた、ベーグルがどーのこーのの下りも嘘こけと思っちゃいました。
黒幕についても(黒幕とわからず)上記の通りに最初捕まえてラスボス倒して、その後に黒幕の正体が知れるわけですが、なんかすっきりしませんでした。想像の範囲内だったので。しかし1作目から出てるあいつがここまでのクソ野郎だったのが意外でした・・・と言いたいところですが、1,2の時と役者が変わってるのでそこが地味にストレスでした。見た目でお前誰やねん、となるので。
色々ケチをつけましたが、全体的には96時間らしさは薄れたものの結構面白いです。というか2と3は96時間関係ないですね。邦題適当。リベンジとかレクイエムとつけるととたんにB級臭が出ますね。
映像面ではカット演出が多く見ずらいのが気になりました。リーアムさんもお歳なので長回しはキツイと思われますのでここは致し方ありませんかね。