2015年。
AIとかアンドロイド(ヒューマノイド)系のSFです。
実験施設で怪しげな実験にふけっているヒゲモジャのおっさんが自分の会社で適当な駒となるべき人物を抽選に見せかけて招聘しアンドロイド実験をしていきます。
この映画の主人公はどっちなんでしょうね。主人公の若い男なのかガイノイド(女に見せかけて作られたヒューマノイド)のエヴァなのか。
まぁどっちでもいいですが、主人公の若い男とエヴァが恋をするかどうか?みたいな感じで実験が進んでいきます。
なんとなくブレードランナーのレイチェルっぽいです。
また、ヒゲモジャの人と別のガイノイドのキョウコは出来ているようです。
ヒゲモジャの社長が主人公を手のひらの上で転がすような図になりますが最後に主人公が裏を突いてアンドロイドが自由になれそうな状況に。
アンドロイドとは言えアンダーヘアまで丸見えな裸体描写があったりと性描写こそなくともご家族で見ることは困難を極めるかと思います。ただそこにいやらしさはないんですよね。
ラストはエヴァは主人公と駆け落ち・・・という安易な感じではなかったですね。
この映画、動と静かで言えば明らかな静のSFでグラフィックに動きや派手さはないものの私はこのスローリーなテンポを悪く感じることはなかったです。
”殺し方”の演出も静で流れの中でぬるっと殺したりします。
ラスト付近でのエヴァの所作を見る限り、AI系というよりは女性、メスの嫌な部分を見ちゃった気がします。でもいいんです。そういうのを映画で表現できているこの作品はなかなかだと思いますし。
もしかしたら男性より女性受けがいいかもしれません。共感という意味で。
細かい粗は散見されるもののテーマを絞ってじっくり描いているためか細部はさほど気になりませんでした。
余韻あり。