【映画感想】オブリビオン(2013)
2013年。
2077年。地球は宇宙人に侵略されてその時に核を使って地球は人の住めない土地になって土星に移住しなきゃ・・・みたいな導入。
最初は機械的な女性とやや機械的な男が何や2人でルーティンワークを行っているという感じからスタートします。
こういう設定とか絵作りとかで、この映画きっと微妙だな・・・という予感はあったのですが最後まで見てやっぱり微妙でした。アントニオ・バンデラスのオートマタを観た時のような虚無感のようなものが胸にこだましました。
腐るほど見たディストピア近未来で地球は荒廃、上級国民的な支配層とレジスタンスがいがみ合ってるような構図(この映画は微妙に違いますけど)、それをどうにかするヒーロー的立ち位置の主人公がそこにいました。
近未来なんでクローンでしょ、みたいなノリで出てくるクローン
丸っこいドローン型殺戮マシーン
無機質なラスボス
よく言えばシンプル、悪く言えばB級SFなストーリーだけど主演はトム・クルーズというバランスの悪さを感じました。
役者の美や演技は良いです。
トム・クルーズは相変わらず男前だし、アンドレア・ライズブローさんは初めて観ましたけどリアルアンドロイドでも違和感のないビジュアル。そして個人的安定のオルガ・キュリレンコ。この二人が同じ画面にいるときに二人とも鼻の下短いなぁ、鼻の下短い女性ってそういえば美人が多いかも・・・なんてことを思うくらいストーリーにワクワク感を感じることができませんでしたので没入度は低です。
モーガン・フリーマンというベテランも出ていますが中の人は存在感ありますが役の人は存在感あんまりありません。キャラが薄いというか。他にもイケメンの側近なんかがいますがテンプレに沿った申し訳程度の活躍。まぁこのイケメンはこの映画のメインテーマにあんま関係ない人物のためこれくらいが妥当といっちゃ妥当ですが。
そのメインテーマですが何がメインテーマなのかよくわかりません。トムとオルガが云々なんでしょうけど、トムは最後に自己犠牲神風アタックでラスボスを撃破してこれまた申し訳程度にクローンのトムがオルガのところにやってきて無理やり綺麗に終わらせるというエンドにも唖然としました。こんなんでいいのか・・・
2時間ですがこの内容なら1時間半くらいで収まったんじゃないかと思います。
好きな人いろいろ文句言ってすいません。