【映画感想】きみがぼくを見つけた日(2009)
2009年。
自分の意志とは関係なくタイムトラベルしてしまう男の話です。
ナルコレプシーみたいな感じですかね。ナルコレプシーだと眠るところをこの男の場合はタイムスリップしていまいます。
この映画はそんな奇抜なアイデアを入れこんだSF要素はありつつも本筋はそのこまった病気の中で一生懸命恋愛しようとする男女を描いた恋愛映画です。でもそのこまった病気がなかったら二人は出会わなかったろうしその後の恋愛もなかったとも言えます。
この自分の意思とは無関係に突然タイムスリップというのは確かに面白い要素で、例えば自分が死ぬ未来を垣間見るという伏線(主人公銃で撃たれる)とその回収(え?何がどうなって主人公はそんなことになってしまうのか)が楽しみになりますし、ほかにもパイプカットした主人公がいる一方でパイプカット前の主人公が突然恋人の前にタイムスリップで現れて未来の主人公とヒロインが子作りをするという不倫みたいだけど不倫じゃないいやでも・・・みたいななんじゃそらというとんでも展開なんかも面白いです。
ただ、恋愛映画として見た時にその奇想天外荒唐無稽の設定が浮いてるようにも見え切ないラブストーリーというよりもへんてこりんな設定だなというところに意識が向いてしまって感情移入や没入を阻害された感も正直あります。もっと現実的な設定だったらこんなことはないのにな・・・とも思わされた作品でしたね。
とは言え今までにないアイデアを採用して形にできてるのはすごいと思いますし、設定もぶっ飛んでるので個性が光る一作だとも言えるでしょう。
私はうまくノれずラストの感動もう~んという感じでしたが、刺さる人には刺さりそうな感じ(カップルなんかに)ではあります。