2012年。
とある高校を舞台にした男女生徒の群像劇です。
見終わった感想は「桐島誰なんだよ」です。みんな桐島桐島言ってますが桐島出てきません最後まで。
それにしても不思議な映画です。日常のなんてことないことを描いているのになんか妙に面白いです。登場人物の考えや心理を深く考えずにぼーっと見ているんだけどなんかずるずる見てしまう。
最初はつまらない系?と思って見ていくんですがなんだかんだで見てしまう自分がいます。しかも私とはぜんぜん違う世代の高校生のお話なのに。これは今までにない感覚。話は高校なんだけど話の本質は高校に依存せずおそらくすべての世代に通じるであろう普遍性があるからなんだと思います。
登場人物が直接的にわかりやすくセリフを言わないのもリアルです。作劇だとわかりやすくするために説明がてら内面の心情をセリフにしてしゃべらせるところをあえてそうせず、それでいて言わんとしてることはわかる、みたいなのが伝わってくるのもすごいです。
なんだかんだで面白かったです。