【映画感想】エネミー・オブ・アメリカ(1998)
1998年。
ウィル・スミス、ジーン・ハックマン他。
いろいろあってウィル・スミスが国家安全保障局の連中から執拗に狙われるという話です。
適当に一回見ただけだとストーリーが良くわからなかったため続けて2回観ました。
追う側がとにかくチートです。政府機関でウィルのテープを奪うためにありとあらゆる最新テクノロジーを利用して居場所を割り出し手段を選ばず襲ってくるという状況。
その状況下でジーン・ハックマンの協力を得て・・・という流れです。
この映画は脚本が見事です。2回目を観なかったら脚本の見事さに気づけませんでした。
冒頭のウィルとヤクザ組織とのやり取り、それを監視しているFBIというのもラストへの伏線になっています。
私は一回目はこの冒頭部分を注意深く観ていなかったため最後にまたこのヤクザ組織が出てくる時にあれ?冒頭でこんなやつらいたっけ?からの銃撃戦になったため???でしたが、2回目ですべてを理解しました。
いや~実にうまくできてますね。ヤクザ側と保安全保障局側が互いにテープの内容を勘違いしているという面白い状況。そしてそこに監視していたFBIが突入してああなる。その一連の流れをを生み出すための伏線が冒頭で張られるため冒頭は要注目ですね。
ラストはいろいろ有りましたがハッピーエンドですが2回目を見るとちゃんとした流れがあった上でのエンドだったので納得がいきました。
「監視」がテーマの一つで劇中の至るところに監視している人されている人が出てきます。よくできた脚本に監視、プライバシー等のテーマも入れ込んであって映画としてのレベルは結構高いなと思いました。
ただ個人的にはもっと軽めなのが好みではありますね。