映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】エネミー・ライン(2001)

2001年。

オーウェン・ウィルソンジーン・ハックマン他。

 

ミサイル撃たれて墜落したアメリカ軍人(実践経験なし)が敵の軍勢から命を狙われ、この窮地から脱出できるのか!?という感じのストーリーです。

 

なんか見ていてランボー怒りの脱出っぽいなと思いました。直属の上司は結構いい人なのにその上のがクソだったり、ヘリにスルーされたり。全体的な雰囲気も。

 

この映画はリアリティーや重厚感重視というより軽量感、ノリ重視で勢いでいっちゃえ的なところがあるので人は選ぶかと思います。個人的にこういう勢い任せUSA!なノリは嫌いじゃないのでスナック菓子をつまむような感覚で見れる戦争映画な今作はツッコミを入れながらもそれなりに楽しく見ることが出来ました。

 

ただ、主人公の人、仲間が殺されちゃって思わず大声出してそれが敵にバレ以降ずっと追われることになるなんておばかさんだなぁと思います。自分の夫が目の前で殺されたのに押し殺して敵に見抜かれなかったソルト(2010)のアンジーを見習えと。

 

幾重にも張り巡らされた地雷の線の爆発をかいくぐるシーンが中盤印象に残ったシーンですが、後半は普通に主人公も線に接触しまくってるのになぜか爆発が敵より遅れてやって難を逃れるというのもシーン自体はかっこいいんですがなんだかなーと。

 

ラストはジャージ着たワッキーみたいな敵側で一番目立ってるスナイパーと肉弾戦。そこから敵味方入り乱れての銃撃戦は実戦経験なしとは思えないほど主人公は雪上をスライディングしながら銃をパンパンしたりどこか楽しそうでした。最後は自分顧みず証拠回収のために危険の中にまた行くみたいな無謀だか勇敢なんだかわからないシーンもリアリティーなしに貢献しています。

逃げ回っているうちに経験値を積んだんでしょうかね。

 

印象に残ったエピソードはそれまで腹を割って話してこなった主人公と直属の上司のジーン・ハックマンの何気ない本音に近い無線の会話ですね。同僚も思わず笑みを浮かべたり雰囲気がよくなんかほっこりしました。

 

リアリティー度外視で勢いやエンターテイメントのほうをがっつり選んだ潔いライトな戦争映画という作品でした。