【映画感想】STAND BY ME ドラえもん 2(2020)
2020年。
ドラえもんの3DCG映画第2弾。
ストーリーはテストで0点取ってママに叱られてドラえもんに愚痴っていた時、ふと幼稚園の時に逝去したおばあちゃんを思い出すのび太。
いても立ってもいられなくなってタイムマシンでおばあちゃんに会いに行くことに。
無事ちょっと成長した自分の姿をおばあちゃんに見せることに成功します。
それからタイムマシンで未来の世界に行きます。
時間軸はのび太としずかちゃんの結婚式当日です。
これから披露宴だというのに大人のび太は一向に来る気配を見せません。
代わりに少年のび太がタイムふろしきで大人の姿になって一時的にしのぎます。
これから挨拶という時に袋小路となり一旦式場から退散。
しかしここで問題が発生。なんとタイムマシンが盗まれました。
犯人は大人のび太。
逃げ出した大人のび太は現在にいました。
彼は自信のなさからマリッジブルーに陥っていました。
大人のび太のたっての希望で大人のび太は魂を入れ替えるマシンで少年のび太と入れ替わります。
途中で不良たちに絡まれて大ピンチに。
ここでさらなる問題が発生。
なんと魂を入れ替わるマシンには欠陥があることが判明し、1時間以内に戻らないと入れ替わった双方の記憶が失われてしまうということになりのび太とドラえもんは少年の姿の大人のび太を探すことに。
なんとか見つけるも、1時間経過し、時既に遅し・・・
さてどうなるか?
という流れです。
公開当時、お涙頂戴的な意味で酷評されていた覚えがある作品です。
しかし実際に見ると思ったより悪くはありません。
ごちゃごちゃしていますが伏線の貼り方は意外とトリッキーですし、メインとなる魂を入れ替えるという道具もストーリー全体を通して有効に使われています。ストーリーも主だった中だるみもなく進んでいきます。
ただ後半双方ののび太の記憶が失われていくのをどうにかしないといけないという一つの盛り上がりどころが思ったより盛り上がらずなんか冗長だな・・・と思ってしまいました。
終盤の結婚式パートも及第点で悪くありません。正直ここで終わっても良かったのではと思いました。
というのも、それからおばあちゃんを過去から連れてきておとなになったのび太の結婚式を見守らせるというエピソードがあり、そこからおばあちゃんの生きている時代に戻って序盤と同じくのび太とおばあちゃんのやり取りを描き、おばあちゃ~ん(泣)となります。
そしてそこから後日談的な締めのパートが。
正直ここは蛇足というか「おばあちゃんはもうお腹いっぱい」という気持ちになりました。そういうのもあってなんか締まらなかったなぁとスタッフロール中に思いました。
ちなみにスタンド・バイ・ミードラえもん1を見ていなくても楽しめます。劇中にちょっとだけ1のシーンが出てきて多少の関連性はありますが一つの独立したストーリーなので全く問題なしです。
公開当時あっちこっちで酷評されていて全く期待していなかったんですけど、思ったより悪くなくそれなりに楽しめる作品でした。