映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】るろうに剣心 伝説の最期編(2014)

2014年。

るろうに剣心実写版第3弾。

 

今回はいまいちでしたね。

前半、剣心の師匠・比古清十郎演じる大物俳優福山さんに結構尺を使ったなという印象です。実際はそうでもないのかもしれませんが、後半急ぎ足気味だったので相対的に沿う感じられました。九頭龍閃なし。

中盤に原作にはない剣心処刑エピソードがあったのもテンポ悪しです。

 

福山さんはいつもの福山さんですね。悪くはありません。

 

佐藤健さんはもう剣心が自分の中で板についてきた感があり、はまり役として定着しました。

 

原作では早々に津南の手榴弾で爆破されてしまった戦艦・煉獄ですが、実写版ではラストバトルの舞台になっていました。

そのため、船上でラストバトルということに必然的になり、原作では1ステージじっくり描いていた左之助VS悠久山安慈、剣心VS宗次郎、志々雄が一緒くたになって尺の急ぎを感じさせます。

盲剣のウスイVS斎藤、剣心VS青瓷も一応ありますが、ふ~んという感じです。通過点のような感じ。

回天剣舞六連とか牙突零式がどうだったかは忘れました。

 

左之助VS和尚戦はなんだかなーという感じです。二重の極みの打ち合いがありません。志々雄の炎の剣はありなのにそこは現実的にしちゃうんだと思いました。

宗次郎も剣心が心理的に揺さぶって発狂させるという一連の流れもなく、急に発狂した上にいいとこなしみたいな印象でした。

 

メインの剣心VS志々雄もなんかなぁという感じです。剣心が志々雄に紅蓮腕で秒殺されて気を失うというあの志々雄やべーという原作屈指の演出がなかったのが残念です。剣心の首筋の肉に噛み付いてペっするシーンはありました。

そこから斎藤が出てくるんですが原作では鉢金に牙突を食らわすんですがそれもなし。その後左之助をグーパン一撃で撃沈させるというのもなし。

 

両者とも普通に志々雄と互角とはいかないまでも普通に戦っていますのでそこまで絶望的な力量の差は感じられません。一応4人相手にしているという感じの描写はありますが。

アオシについてもあまり描かれていないためなんかいるという感じでした。

 

原作で倒された剣心が起き上がり、木の葉がバチバチしたり、炎がぼーぼーするのもないです。

焔霊はしょっちゅう出してますが終の秘剣カグヅチはなかった気がします。紅蓮腕はたしかありました。

 

ユミを突き出すシーンは流石にありました。天翔龍閃はあり、吹っ飛び方も原作を踏襲していますが、志々雄が一撃目をガードし真空に吸い込まれ二撃目で狩られるというのはありません。

 

その後は煉獄から無事に抜け出し小舟で戻ってくるという感じ。

原作を知っているだけに残念な点が目立ったなぁという印象でした。

 

ただ佐藤健は良かったです。