2021年。
ボブ・オデンカーク主演。
冴えないおっさんが実は・・・という感じで最終的にドンパチする映画です。
感想は面白かったです。
ホームセンターの従業員が実はめちゃくちゃ強いデンゼル・ワシントン主演の映画イコライザーっぽい感じです。
まず、つかみが良いです。もう一体この主人公らしきおっさんが何者なのか検討もつきません。その中に何かワクワクさせてくれるような片鱗を感じます。この片鱗の正体はわかりませんでしたが、そう感じさせるのはうまいなぁと思いました。
それから最初のバスでの戦闘がいいですね。まだ実は普通に強いのか、切れたらやばいフォーリング・ダウンのマイケル・ダグラスみたいなおっさんなのか、素性がよくわかっていない状態なので、バスを締め切ったときにワクワクしました。
この戦闘ではまだ眠れる獅子が半覚醒くらいの状態なので、全然無双じゃありません。でもよく見ると、戦闘の序盤はやられ度が高いですが、戦闘が進んでいくにつれてだんだん強さを取り戻して無双的になっていくのも細かいなぁと思いました。
そんなこんなで実はこの主人公は・・・というのがわかりかけてくるのが前半。
後半はまぁいつもの感じね、という印象。
なんですが、アクションや仕掛けのセンスが抜群なので大いに楽しめます。
全体的にオサレな曲をバックにスタイリッシュアクションを繰り広げるシーンが多く、これが心地よいですね。ドンパチアクション映画なのに癒やしすら感じます。一種のカタルシスというやつでしょうか。
強い爺さんが出てくるというのもいいですね。仲間の黒人キャラのアクションも良し。
最後全員弾切れして、さぁどうやってラスボスを倒す?ってなって、その方法がギャグ、コントみたいで思わず笑っちゃいました。こういう時ってだいたい「決めポーズ」みたいな感じになりそうなもんですが、あえてそこを外してきましたね。いいと思います。もう十分かっこいいことはわかってますんで。
そういうくすっ・・となる要素もちょいちょいあるんですよね。隠し味程度なんですが。
見ていて心地の良いアクション映画でした。