1956年。
長門裕之と南田洋子が結婚するきっかけになった映画だそうです。
お二人が主演。
ストーリーはやんちゃな学生が酒、タバコ、女、暴力に興じる狂乱の若気の至りを描くという触れ込みなんですが、いまいち伝わって来ませんでした。
感想は正直イマイチパッとしない映画でした。
感情が動いたのは葬式の最中に長門裕之が鐘を遺影に投げつけるシーンです。
こんなシーンを見たのは初めてで素直にびっくりしました。
それ以外はパッとしません。役者の演技レベルも全体的にお粗末ですし。
というか、石原裕次郎が端役で出ててなんで長門裕之が主演?と思っちゃいました。逆のイメージだったんで。
ストーリー展開上、長門裕之が南田洋子にひどいことをするんですが、全然頭に入ってきません。
というのもリアルで長門裕之と南田洋子はおしどり夫婦でそのまま老人になり逝ったというのを知っているためです。
そんなイメージを先入観として持っている中、なんだかいろいろお粗末な映画の世界に没入することができませんでした。
原作が芥川賞の問題児的な作品なので多少は期待しておりましたが微妙でした。