映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ザ・ロック(1996)

1996年。

マイケル・ベイ監督。

ショーンコネリー、ニコラス・ケイジ

 

見るのは二回目です。

 

アルカトラズ監獄というダンジョン内でプロVSプロの殺し合いを描く映画です。

 

今見ると序盤から面白いです。

最初のなんてことないテロリストから送りつけられた爆弾を解除するミッションからして面白い。

焦りを煽る緊迫感のBGMが相乗効果となりハラハラします。

 

その後のコネリーが監獄から出るシーンもなんかとんでもないやつが釈放された!という感じです。

音楽は大げさですがかっこいいです。

 

さらにその後の前半の山場に至るまでのシーン。

オカマ口調の美容師、宙吊りにされるFBI長官のシーンもギャグテイストと本気の緩急が心地よく、その後はえ?ここクライマックスじゃ・・・っていうくらい街が破壊されの、娘さんとのしっとりとしたシーンとここでも緩急のメリハリがすごいです。

 

これが終わればメインミッションなんですが、もうここですでに満足気味です。

 

その後メインミッションである島潜入がありますが、正直なところやや物足りなさを感じてしまいました。前半の街破壊がド派手なのに対してスニーキングミッションはちょっと地味だったからかもしれません。

 

ロッコとか火の輪くぐりみたいななんかSASUKEみたいなステージがありました。というかこの映画の音楽ってSASUKEで使われていたような・・・気の所為ですかね。

 

とは言え最後は良かったですね。

私の記憶ではエド・ハリス演じる海兵隊の英雄の友人役のデビッド・モースが最後先頭を切って裏切ったんじゃ・・・と思いましたけど真逆でしたね。

この俳優はダンサーインザダークではクソみたいな役柄だったし、何かのアクション映画では裏切り者の刑事かなんかを演じていたのでそのイメージがあったからかもしれません。

 

テンポがよく、同一人物が魅せるときは二枚目、普段は三枚目といったようにキャラクターの緩急があり、ストーリー展開も緩急を意識したのでそのメリハリが気持ちよく、FBI長官のようなギャグキャラや、堅物と見せかけておいて理解あるヒゲの上司など、なんかクソのように見えて実はいいヤツ的な魅力的なキャラも居る一方で、エド・ハリスは終始ガチ調で自分の本当の気持ちとやってることの矛盾に葛藤するキャラ、そいつが友達で金を取るか友達を取るかで思い悩むキャラなんかもいて総合的に魅力的な映画と言えるでしょう。