映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ブルースチール (1990)

1990年公開。

 

ストーリーにどこか現実味のないものを感じましたが最後まですんなり見れちゃいました。

スーパーで強盗事件発生。客たちは床に伏せています。

なぜか現場にたまたまいた女性警官が銃で強盗犯人をオーバーキル。その後犯人が持っていた銃をサイコなやつが拾って逃走します。

ここでえ?と思います。かんたんに持ち去られやしすぎじゃないかと。

その後犯人は弾丸に女性警官の名前を刻んでそれで人を殺しだします。

犯人はその女性警官に罪をなすりつける遊びでもしているんじゃないか?主人公が犯人の濡れ衣を被せられる方向性なのかと思いきやそうでもないようです。

 

その後犯人と恋仲になったもののあっさりと自分がサイコであることを告げて逮捕→釈放となり犯人の手のひらで踊らされるような展開になるかと思いました。

警察の上層部や弁護士はそのサイコを外観から判断してエリートだからそんなことをやるはずがないと決めつけて犯人だとは思っていません。

釈放後速攻で主人公の目の前で主人公の親友を射殺。

主人公は犯人に後ろから羽交い締めにされた後に気絶させられました。

上層部の人が顔見たのか?と尋ねるものの顔は見ていないため見ていないとしか答えられません。

そしてまた釈放。

 

その後もサイコは全く隠す様子もなく殺人を続けます。

主人公は特に拘束等はされずに自由に捜査(止められはしますが)されます。

 

その後、主人公と同僚の男警部と行動をともにしサイコを犯人と断定、サイコがいよいよ追われることになります。

ここに至るまでにサイコが地中に埋めた銃を掘っているシーンがあります。

記憶違いでなかったのか掘っても掘っても出てきません。本当にそこにあるのならサイコが彫り尽くすまで待機していればそこを逮捕すれば万事解決になると思うんですけど、それを待たずに拳銃を突きつけてその後逃げられてしまいます。

 

その後主人公はついこないだまではサイコと恋仲だったのに、今夜は同僚と暗い部屋の中で行為にふけります。しかし家の中にはサイコがすでに潜入済。

行為の最中の無防備なところに二発の弾丸をそれぞれに発射すれば射殺できるのにも関わらず、男がバスルームに入ったところをタオルを巻き付けた銃でサイレント射殺。

 

その後サイコは主人公に竿を突っ込みながらピストンさせ銃を持った右手で主人公の首を圧迫しながら犯します。ああこれがしたかったんだと思いました。

その後銃で反撃され、主人公はレイプ被害者になってしまいます。

しかし見張りの警官をぶん殴って脱出しサイコを追跡。

 

ラストは二人だけの銃撃戦。シンプルでいいです。

主人公が弾切れしリロード中に犯人が近づいてくると思いきや一般人の運転する車がやってきて、その車を借りて犯人を車で跳ね飛ばします。

そしてリロードした銃でオーバーキル。

通報で駆けつけた警官が主人公を保護する。

 

という内容です。

見終わった時に台風が過ぎ去ったかのような「あれはなんだったんだ・・・」という軽いショックを受けました。映画を観終わったあとの「糞だったな」とか「いい映画だったなぁ観てよかった」なんていう気持ちとは別個の何か自分の心を刃物で切りつけられて立ち去られたような錯覚を覚えました。

印象に残っているのは娼婦を殺したあとに血液の染み込んだ被害者の衣服をサイコが自分の体に塗りたくるシーン。思わず顔をしかめました。

 

なんだったんでしょう。この映画。しかし最後まで飽きずに見れたしサイコ役の役者の怪演や仕草がいちいちキモいんだけどストーリー自体はスピーディーでスカッとしているというちぐはぐ具合がモヤモヤとショックなんかなと思いました。