映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】セッション (2014)

2014年公開。

 

面白いですね。パワハラのハゲ指揮者がクズ野郎なのか主人公を鍛えるためにやってるのかよくわからない見せ方は女王の教室を思い出しました。

しかしこのオヤジはやっぱりクズ野郎でしたね。

 

冷静に考えるとクソ映画っぽいんですけど、最後の殴り合いのようなドラムに見入ってしまい最後の謎の感動に震えました。

なんかよくわからないけど最後は感動していたというのは映画ならではですね。いい体験をしました。いくらでもケチを付けられる映画ですが最後に力技でそんなケチはどうでもよくなりました。

 

 音楽の指導者と生徒なのになんか修行とも拷問とも取れるシーンに宅練で血が吹き出すほど練習したり、事故で怪我して流血したりと一応音楽が題材ですけど血の匂いがぷんぷんします。それにハゲ先生の口もめちゃめちゃ悪い。でも悪口にセンスは感じられます。

 

主人公のドラマーは交通事故でフラフラになりつつも演奏した大会では先生にブチギレた時に物理攻撃で晴らしましたけど先生が用意した最後の嫌がらせにはドラムで対抗してその場を支配するという大逆転をかまします。ラストのドラムソロの高速連打は先生のしごきで鍛えられたんだというようなものを演出に感じました。

 

そういった意味では爽快感がありますけど、先生に特に天罰がくだらなかったという点が気になる人もいるかもしれません。

 

かなり人を選ぶ映画だと思います。