映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】フォーリング・ダウン(1993)

1993年。

マイケル・ダグラス主演。

 

8年くらい前に一度観たことがある作品です。

衝撃を受けた作品でめちゃめちゃ面白かったのを覚えています。マイケル・ダグラス主演作で一番好き。

 

一見インテリ風の男がブチギレて大暴れするコメディーチックな作品という印象でしたが、観終わった後は意外と余韻がありました。

 

マイケル・ダグラス演じる主人公のぶっ飛んだ行動は不謹慎ながらも面白いのは今回も同じでしたが、主人公を追う側のハゲた老刑事側にもドラマがありそっちも面白かったです。

彼のヒステリックな奥さん。最初は尻に敷かれてわーわー言われ放題ですが最後に漢を見せて関白宣言したり、幼い子どもを失った過去がある等彼のバックグラウンドも改めて見ると興味深いです。

 

それにしてもこの映画を見ると煩わしい事を捨てたくなりますね。

冒頭で自分の車を捨てたり、銃器の入ったスポーツバッグをゲットした後にもう不要になった自分の持っていたカバンを躊躇なくぽいっと捨てるシーンの割り切りの良さが目に付きました。

 

全体的にはやっぱり冒頭の武器わらしべ長者だったり真面目系サイコ野郎主人公がコンビニやチンピラやハンバーガー屋や武器屋で大立ち回りを繰り広げる過程が面白かったです。

 

冒頭のコンビニでの無茶苦茶っぷり、チンピラとの出会い、ミシェル・ロドリゲスと勘違いされるくらい似てるチンピラの彼女、武器屋のゲイカップル、ロケランの使い方を子供に教えてもらうとか、そのシーンでの映画の即興タイトルだったり、老刑事のノリで同僚のいけ好かないやつにグーパン・・・もう挙げたらきりがない程見どころがあります。

 

冷静になって考えてみるとあたおかが犯罪やって回ってるだけだし、動機も身勝手だし同情の余地はないんですけど、終わってみればどこか切なさを感じさせるものあり、やっぱり個人的には名作でありマイケル・ダグラス主演で一番好きというのは変わりませんでした。