2016年のディズニー映画。
コメディ、アドベンチャー、サスペンス、差別、理想と現実、トラウマの克服等いろいろなテーマがつまってます。
世界観は動物を擬人化したような感じで舞台のズートピアは肉食動物(10%)と草食動物(90%)が共存して暮らす都市です。
主人公は希望を持って警察官になったうさぎです。
いなかから都会(ズートピア)に上京します。ズートピアにはそこら中に監視カメラがあり、スマホもあります。それらを動物が管理しています。
主席で卒業したものの小さくてうさぎで女性な主人公の初仕事は路駐の取り締まり。同僚からはないがしろにされ署長からは戦力外のような扱い。
都会の理想と現実の違いが描写されます。
お決まりの初出勤の日に仕事が終わってから両親からどうだった?という電話が来て嘘ついてみんなとってもよくしてくれてるの楽しいわとか言っちゃうお約束のシーンもあり。
なんか子供向けというか新社会人向けな気がしてきました。
ある日、ちゃんとした仕事をやや強引にゲットします。多少強引じゃないと仕事をもぎ取れないんだなと思いました。
それは失踪した動物の捜索です。
どってことない事件かと思いきやズートピアの闇の部分に触れるものでした。
その闇は黒幕により作り出されたもので原因は毒性を持った花でした。
草食動物至上主義者が肉食動物を絶滅させようと仕組んだというのが一連事件のあらましでした。警察内部の汚職もそういうばテーマの一つに入ってます。
過去のトラウマに悩むキツネの相棒が野生化を人一倍恐れたりそのキツネに対して差別的な態度を取ってしまった主人公(うさぎで草食動物)がキツネを傷つけてしまったことを後悔するシーンが印象的です。
シーンとしては列車が暴走するシーンが良かったです。
一連のエピソードの中に様々な要素が散りばめられているにも関わらずナチュラルにまとめられてると思いました。
警察の捜査というよりは探偵と助手が事件に巻き込まれるという感じです。ストーリーは子供向けのわりに込み入っています。でもコナンも子供向けなので難しすぎるということもないです。逆に大人の鑑賞にも余裕で耐えうると言い換えることもできます。
ディズニーの安定感もあり期待を裏切らない作品かと。