2018年。
ベイマックスのような少女とロボの友情モノです。
ストーリーは他の惑星で二つのロボの陣営が戦争を繰り広げています。それでどうやら味方軍がピンチになったようでビーというロボが地球に送られます。そしてベジータとナッパ的な敵陣営のロボ2体が地球に追ってビーの命を狙います。最終鏡面では悪の軍団が地球に攻めてくることになりそうでその計画を阻止するために少女も戦うという流れです。
ビー(黄色いロボット)の仕草が無駄にかわいいです。そこがまず第一の魅力ですね。ビーは最初会話できますが、敵に喉のユニットを潰されて声が出なくなってるという設定ですが喋らないことでペット的な可愛さが生まれました。
少女は実の父親を失っていて前に進むことができてません。母は再婚し生意気な弟もいます。少女は新家庭の中で自分だけ蚊帳の外にいるような疎外感を感じています。好きだった高飛び込みもできなくなってしまいました。
そのぽっかり開いた心の隙間をビーが埋め、二人の間に友情が芽生えました。
その後は近所の男の子に存在がバレてしまい、そのアフロの男の子が後に捕まってしまうビーを助けるための相棒ポジションに。
途中で家族がカーチェイスに加わったり、人間軍の隊長をビーが助けてがんこものの隊長が改心するというお約束の胸熱展開も用意されています。
敵のロボ二人組とビーのフルCGの戦闘シーンは迫力がありますが、ロボ対決なのに妙に人間っぽい動きをしていてそこはちょっと冷静になってしまいました。
他にもロボがロボを尋問する時に人間がやるような拷問(縛り上げて腹パンとか)をしていて、あなた人類を原始的呼ばわりしていたのにあなたのする拷問方法も随分原始的ですねというツッコミを入れたくなりました。
何気に良かったシーンは、再婚相手の新しい父親がカーチェイスの時に自分の実の子供(主人公の弟)の乗も乗っていたですが、危険運転を妻(母)に突っ込まれて、さらっと「もう一人の子供を助けるためだ」と再婚相手が言ったシーンです。細かいですが。
クライマックスでビーを助けるために高飛び込みをしてトラウマ克服。このシーンのために高飛び込みトラウマ設定があったんだと冷静に思いました。
最後は思いの外湿っぽくなく爽やかな終わり方でいかにもキスで幕を閉じそうなシーンでキスしなかったりとウェットではなくドライでした。最近の流行りなんでしょうかね。少女が言う通り確かに早い気もしますが。
ロボの戦闘、少女との友情、家族愛、トラウマ克服、ペット的存在との別れ(死んでない)等様々なお約束部分を抽出していい感じに仕上げられたロボ映画だと思いました。