映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー (1998)

 1998年の映画。

ロビン・ウィリアムズ主演。

実在の医師パッチ・アダムスの伝記を元にした映画だそうです。

 

おっさんになってから医者を目指したおっさんの話です。

 

主人公パッチは自殺未遂をして精神病棟に入ります。そこで患者と笑ったり騒いだりすることで精神が回復。医者を目指します。

 

医学部に入学したおっさん。でも3年になってからじゃないと患者と向き合えません。しかしそんなの関係ねぇで病棟に潜り込んではみんなを笑わせるということをします。そんなパッチを目の上のたんこぶに思ってる学部長は何かと理由をつけてやめさせようとします。

しかしパッチはひるまずに続けた結果、学部長よりもっと偉い人にそれとなく釘をさされます。

 

パッチは理想の病院の構想を恋人になりそうな人に話します。そしてそれを実現させます。しかし、パッチはまだ医学部を卒業してません。無免で診察していたのを学部長に咎められ裁判が行われることに。

そんな矢先、恋人が精神病の人に殺されてしまいます。彼女を失い自暴自棄になるパッチ。しかし、そこから立ち直り、最後の裁判で素晴らしいスピーチをして卒業が決定。卒業式にびんぼっちゃまみたいな格好で笑いを取って終わりです。

12年間でパッチは15000件無料診断したというようなメッセージがでます。

 

 

主演のロビン・ウィリアムズの笑顔が何かと印象的でした。今の所幸いにも健康な人生を送ってきた私にはお医者さんものであるこの映画の深い部分はいまいち汲み取れませんでしたが、実際にご病気で闘病されている方が鑑賞されたら元気をもらえる映画だと感じます。

 

個人的には最初偽善者だのパッチに悪態をついていた末期がん患者のビルが死んだところが一番悲しかったです。最初仲悪い→なんだかんだで仲良くなる→パッチに手を握られ天国へ旅立つという短い物語がそこにあったからかもしれません。そういう物語がなくある日突然殺されてしまったヒロインに対してはそういう心の準備のようなものがなくて事実が受け入れられませんでした。

 

映画はよかったのかもしれませんが、自分の中の理解の浅さにどこかはがゆさも感じます。どん底にいる時に自分を救い出してくれるパッチみたいな人が友達だったらと考えました。そんな人がいる人は幸せですね。