映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】世界侵略:ロサンゼルス決戦 (2011)

2011年の映画。

アーロン・エッカート主演。ワイスピのミシェル・ロドリゲスも出てます。

 

SF映画なんですが絵的には戦争映画です。

地球外生命体が地球をのっとりにくるというものですが、地球人側、エイリアン側ともにいい勝負をします。戦力が意外にも拮抗していて、エイリアンたちもどこか人間らしさもあり人間VS人間の戦争っぽいです。

 

上層部とか司令部とか本部というような偉そうな部門は描かれず現場視点で終始描かれているというのもSFでは珍しいと思います。

 

ストーリーはあってないようなもので、地球にやってきた宇宙人軍団をやっつける米軍です。

 

作品全体に勢いというか熱のようなスピード感、パワー感のあるアグレッシブな作品です。作品の圧がすごいので見ていてやや疲れます。

ただ、ついていけない人にとってみれば「ひとりで盛り上がっちゃってる感」を感じるかもしれません。嘘くさい緊迫感を感じたら負けです。

 

恋愛要素もなくひたすら現場の緊迫感を描いている硬派な作品でもあり、よく言えば真面目だな、悪く言えば脳筋だなと思いました。ただ真面目すぎるので佳作止まりという感もあります。様々な要素やテーマを違和感なく、詰め込み感なく、ナチュラルにブレンドするというのはやっぱり難しいです。その点この映画はポイントを絞っていて潔いなとも思いました。

 

敵側の目的等の描写はなくこの映画独自のメッセージ性や深みはありません。インスタントなエンターテイメントなのでグラフィックや人間ドラマのほうに目をむけましょう。