【映画感想】エイリアン4(1997)
1997年。
エイリアンシリーズ第4作。
感想は良かったです。
3よりも見やすくみんなハゲ男じゃないので見た目的にもキャラ的にも立ってる仲間が多かったです。
中でもかっこよかったのがドレッドのイケメン黒人です。最初にありえない跳弾で相手のヘルメットに弾をぶち当てるシーンの伏線が後半回収されたくさんのエイリアンの卵を焼却したシーンがよかったです。
あとは、車椅子のようなものに乗っている人。はしごの上での逆さ撃ちはかっこよかったです。その後黒人がナイフでベルトを切断し犠牲となったシーンもよかったんですが、助かりそうだったのに助かってなくてちょっと残念でした。
今回もシガニー・ウィーバー演じるリプリー主演ですが、リプリーは3でお亡くなりになっていますし、なんだろなと思いきや、8代目のクローンのリプリーでした。
そういう意味でいままでのリプリーとは背負うものが違い、中でもリプリーになれなかった失敗作のクローンたちを涙ながらに火炎放射器で焼き殺すシーン等テーマも重めです。
その最たるものはクライマックスシーンです。最後にとんでもないエイリアンの子供が出てくるんですが、リプリーには襲いかからず、どこか親類のような目でリプリーを見ているのです。とはいえ、他のモブたちは目もくれず殺しまくるんですが。
エイリアンシリーズの定番により最後は脱出ポットで逃げる展開になり、今回も例に漏れずエイリアンがあいのりしているわけです。
そこでリプリーはエイリアンを宇宙の外に追い出すためにやらなくちゃいけないわけです。そのエイリアンを立場的に殺さざるを得ないリプリーがそのエイリアンに対して生命的な意味でシンパシーのようなものを感じていているのはなんとなくわかりました。
今回のリプリーの血液は弱酸性のメリットどころじゃない結構な酸性の血液なので血液を窓に飛ばして窓を溶かして穴を開けてそのエイリアンを追い出そうとします。
このときのエイリアンの表情がなんとも言えず、「なんでなの?」というような悲しい疑問の目をリプリーに向けているのです。
そしてリプリーも泣きながらごめんねみたいな表情でそのエイリアンが細切れになっていく過程を見つめていました。
このシーンはエイリアンシリーズを見てきてなかったなんとも言えない要素で思わず目頭が熱くなってしまいました。そのエイリアンがまたいい目をするんです。
最後はシリーズ初の地球が出てきます。地表は荒廃し、地球にはやってきたけどこのあとどうすんだろう?というハッピーエンドなんだかバッドエンドなのか微妙な感じは3に通ずる余韻を感じました。
1~4まで見てきましたが4は結構良かったです。でも一番はエンターテイメント性のあった2ですかね。
なかなか面白いシリーズでした。