映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】免許がない!(1994)

1994年。

舘ひろし主演の教習所コメディー。

 

20年近く前に見た覚えのある映画です。当時はそれなりに面白かった覚えがありますが、今見るとしょーもない映画ですねこりゃ。

 

主人公はスター。しかし免許がないことをずっとかっこ悪く思っていたようで40すぎにして意を決して免許を取ることを決意する。

イムリミットは映画撮影の中断期間の3週間。

 

スターであることを隠して教習所に入りますが後に正体がバレます。

隠していたころは面白かったんですが正体がわかってからくだらないシモネタに走りだめだこりゃと思いました。この映画は1994年の映画ですがこのころからセクハラという言葉があったことにへぇ~と思いました。露出度の激しい東京女が途中で来ますがディスコに行くような格好をしていて今見ると古臭いです。当時私はまだ子供だったのでわかりませんでしたが六本木とかに行くとこんな格好の人たちがクラブで踊っていたんでしょうかね。時代を感じます。

 

後半は前半に出てきた教習所の生徒たちの影は薄れ、映画会社のスタッフたちがしゃしゃり出てきて現実感がいっそう目減りしていきます。

何回やってもうまく行かないバックに切れて投げ出そうとする主人公。

そこから立ち直り鶴太郎とも仲直りし、最後の検定もスタッフの根回しで乗り切ります。スタッフの協力で無事に主人公は免許を取れた!バンザイ!と制作側はしたいし、それを共感してほしいとの意図でこういう展開にしたと思うんですけど、私はなんかずるいとか不正やんと思ってしまいイマイチスッキリしませんでした。ただあの主人公のおっさんの性格からして別人のように生まれ変わり覚醒するのも現実離れしていますしこの辺が落とし所だと思います。

 

キャストでは西岡徳馬片岡鶴太郎のキャラが対照的でよかったです。笑点春風亭昇太も出ていましたが四半世紀前の映画なのに容姿があまり変わってなくて昇太師匠は荒木先生のような遺伝子を持ってるんじゃないかと思いました。あとは江守徹。私が子供の頃は結構テレビ露出がありましたが最近ではめっきり見なくなりましたね。私の中で江守徹はあの人は今になっていました。徳馬と鶴太郎はテレビに出たりヨガマスターになっていたりと度々ニュースでお見かけするんですけどね。

 

思い出ではそれなりに面白かったんですが、おとなになってみるといまいちという思い出補正をぶち壊すような映画でした。

微妙でしたけどコメディーなんでまぁいいかという感じです。