2009年。
インド映画です。
私は生まれてはじめてインド映画を見たかもしれません。この作品は有名だそうでタイトルだけはどこかで聞いたことがありました。
で見た感想ですが、
参りました。
かなりよかったです。
3時間近い長尺映画で見るのを躊躇いましたが見てよかったです。
物語は学生時代編と現代編を行ったり来たりします。
学生時代の親友であり伝説的生徒だったランチョー探しをするのが現代編。
学生時代編はそのランチョーと周りを取り巻く人々とのエピソードが次々と描写されていき、学生時代編のほうが尺が2倍くらい長いです。
また前半、後半に分かれていて、前半の終わりで自分たちの知っているランチョーが実は別人だった?というミステリーのような引きで終わるのもいいです。
後半は学生時代編が最後まで描かれ、現代編ではランチョーの行方がついにわかり再会するという流れになります。
笑いあり、涙ありの映画でした。全編に渡りコメディーなんですが時折泣ける要素を入れてきます。写真家になりたい息子とエンジニアにしたいと思ってそだだてきた父子のエピソードはベタですが泣きました。その後の死にかけた友達の面接話もいいですね。
ウイルス学長との和解もペンの伏線が回収されますし、最後にランチョーの正体が○○だと判明したり、その他様々な伏線がきちんと回収されるのは気持ちいいです(もっと例を出したいところですが長い映画ですので細かいところは忘れてしまいました)。テーマについても異なるものがいろいろ詰め込まれていますが、詰め込みました、というんじゃなく結果的に詰め込まれていた・・・という感じに違和感なくナチュラルに詰め込まれていました。これはいい映画あるあるな気がします。
エネルギッシュな作品であると同時に脚本の出来もかなり良くとてもハイレベルな作品でした。
人生で一度は見ておく映画かと。見て損はないというか見ないと損くらいよかったです。
これはおすすめ。