映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】スラムドッグ$ミリオネア(2008)

2008年。

インドが舞台の映画。

 

クイズミリオネアの番組の進行とともに主人公の過去の回想が進行していくという構成です。

 

地獄のような少年時代、二人で逞しく生きる兄弟の演技には力強さを感じました。それからヒロインが加わり3人になるかと思いきやその娘とはすぐに離別。二人は成長し偶然ヒロインに再会、そこで兄の手により引き裂かれ今度は兄、ヒロインと主人公という離別の仕方をし、時は経ちまた再会。今度こそ離別はしないと思いつつも運命がそれを許さず・・という波乱万丈の人生を描いています。

 

クイズの問題はその波乱万丈の人生の中で偶然目や耳にした出来事と合致していて学のない主人公が正解していき、最後の問題で3人が出会ったときの伏線が回収されるという秀逸なクライマックス。

 

とにかく画面からパッションと言うかパワーが伝わってくる力作。それ故に痛みすら伴うため見る側にもそのパワーを受け止める覚悟が必要です。実際に見ていて疲れました。

 

兄と弟、どちらも方向性は違いますが執念が凄まじい。それはあの地獄の少年時代からきたものなのだという納得もキャラクターにありました。

 

パワフルな映画です。